Ms.Violinistのひとりごと-弓の持ちから 内側
*
ヴァイオリンを奏でるに当たっては、
右手の弓、そのボウイング技法の善し悪しに
全体のほぼ7割が掛かっていると私は思います。

ヴァイオリンの弓の重さは、どんな弓でも60g前後。
でも、どうでしょう。単純なデタッシュひとつとっても、
上下でムラが出て、なかなか思い通りにあやつれない。

あなたは、弓を重いと感じておられませんか。

*
私の場合を例にして、弓の持ち方を復習してみましょうか。

弓を持つときは、親指は巻き皮とフロッグの間で
指の腹にかかって持ちます。
人差し指は、第一関節から第二関節の間が
スティックに当たります。

中指は親指の真向かいの位置でスティックに、
人指し指と同じく、第一関節から第二関節の間で。

薬指もスティックに当たるのは第一関節と第二関節の間、
指先は「フロッグ」にかかります。

小指はスティックの真上に置き、やや曲げて。

*
弓を持つ時のイメージは、指先でつまむのではなく、
指全体、および手全体で包み込む感じなのです。
大切なのは「柔らかくふんわりと持つ」感じですよ。

ちょうど、ティッシュを親指と、中指に後の指を添えた形で
そっとつまみ上げるように。

*
弓を楽器に乗せてボウイングすると、弓が弦に吸い付いて
やや弓に手が引っ張られる感じで、形が扁平しますけれど、
ともかく"軽く"がいつでも大事ですね。

弦を押さえる左手と同じく、適度に脱力していること。

"軽く"や"柔らかく"あるいは"ふうわり"と私が書いたのは、
それを分かっていただきたいからです。

弓の重さはわずか60gなんですからね。
力を込めなくても持てますよ。頑張ってくださいませ。
(ende.)

人気ブログランキングへ