Ms.Violinistのひとりごと-ヴァイオリンの歴史的名器の響き CD
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今年の秋は、平年よりも暖かいそうですよ。
これもやはり、地球温暖化の影響なのでしょうか。
この夏は、暑さに重ね合わす恰好で「温暖化」の影響について
災害や食料問題など、沢山の報道がなされました。

じつは、ヴァイオリンも温暖化の影響を受けているのです。
ご存じのとおり、この楽器は殆どの部品が木材で出来ています。
表板はスプルース(松)、裏板、側板、ネックはメイプル(楓)で
出来ていて、木目が緻密なものが良い音のために大事です。

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ところが、近年の温暖化の影響で樹木の生育が早くなったため、
年輪の幅が広く、緻密でなくなってきているのです。
つまり、ストラディバリウスのような名器は生み出されなくなり、
オールド楽器の価格が高騰することが予想されるのです。

影響はヴァイオリン本体だけに留まりません。
弓の材料である「ペルナンブーコ」も、絶滅危惧種に指定され、
ワシントン条約によって、原産国からの輸出が禁止されました。
これを受けて、高級弓の価格は急騰しています。

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当面は、各工房がストックした木材で製造を続けられますが、
この手持ちがなくなってしまうまでの間に、取って代わる材料を
探し出さねばならないのです。

弓の新素材としてカーボンファイバー製が開発されたのですから、
ヴァイオリン本体も新素材や、壊れた楽器からリサイクルする
仕組み作りが急がれます。

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「温暖化」の問題は、思わぬ恰好で音楽にも暗い影を落とします。
どうぞ、あなたもご自分の楽器を眺めてながら、
決して「対岸の火事」ではない、と自覚なさってくださいませ。
(ende.)

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