
(2010年(平成22年)8月4日:毎日新聞(夕刊))
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クラシックの名曲を独自の解釈で再構築し、
新たなチャラクターを与えてみせる平原綾香さま。
昨年の「マイ・クラシックス!」に続いて、
アルバム「マイ・クラシックス2」をリリース。
2003年に、ホルストの組曲「惑星」から「木星」を
アレンジした「ジュピター」でデビューし、注目された平原。
どこか「クラシックもの」専門のように
思われているきらいもあるいが、腰をすえて
取り組み始めたのは、ショパンを編曲した
2008年「ノクターン」から。
2009年に「マイクラ」で全編クラシック曲に挑み、
同年のレコード大賞最優秀アルバム賞を獲得した。
「マイクラ2」は、バッハ、ヘンデル、ベートーヴェン、
チャイコフスキーなどの誰もが知る名曲中心だが、
ミュージカルやゴスペル曲も取り上げ、芸風を広げた。

「やっとクラシックを歌う意味が分かってきました。
高校までクラシックを専門に学んだのに、
理解できなかったですね。
クラシック曲って、人生の先生みたいなもの。
精神的支柱を与えてくれる」と「マイクラ2」の背景を語る。
「だから、結構個人的なアルバムになったかも。
どこか明るさや前進などポジティブな『光』を感じさせる
アルバムにしたかった。」
単に"2匹目のドジョウ"を狙ったのではなく、
CDの性格までが変化したのだ。
「私がデビューするきっかけになった
『ジョイフル・ジョイフル』(べ―トーベン「第九」)や、
思いっきり明るい『ケロパック』
(チャイコフスキーの「トレパック」)など、私そのもの」と言う。
それでも「クラシック歌い」とのレッテルが張られるのではないか。
「逆に堂々と『好き』と言えるようになって、ありがたいくらい。
曲を調べ上げ、作曲家と対話するうち、毎晩涙を流してしまった」。
掘り深まった「平原クラシック」が聴けそうだ。
現在、全国ツアー中で、10月1、2日の
東京・渋谷オーチャードホールでファイナルコンサートを行う。
会場により、平原の姉aikaも参加する。
(ende.)