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あなた様が熱心にレッスンを続けておられると、
「演奏技術」や「耳の良さ」が向上してきます。
そうすると、今お使いの楽器の「限界」が見えてくるのです。
ドライな言い方ですが、楽器は「音楽を表現するための道具」。
道具であるからには、そこに必ず性能の限界があります。
使い手の技能が上がれば、精密な演奏が出来るようになります。
けれど、道具は最初に備わった性能以上のことは出来ません。
ヴァイオリンを道具として見た時の性能とは、下記の通りです。
●響きの良い楽器(=開放弦)
●音量がある楽器(=音の厚みを伴った)
●発音(ボウイングした時の音の立ち上がり)が良い楽器
あなた様の技術が向上するのに、楽器は最初に備わった性能のまま。
このギャップが、楽器への物足りなさを感じるさせるのです。

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では、具体的なお話。
あなた様は楽器の選びのために、どうするべきでしょうか。
楽器をよくご存じの方に、予算をハッキリとお伝えになって、
3~5台ぐらいを用意していただき、
試奏なさるとよろしいかと存じます。
(新作のほうが、楽器そのものの性能を判断しやすいです。)
とにかく外見で判断せずに、「音の良さ」でお決めください。
E弦もG弦も、全ての弦が「バランス良く響く」のが基本です。
音の好みは個人差があるので、
ズバリ「これです!」と申し上げるのは難しいです。
でも、とにかく音が大事。
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へんに姿を見てしまうと、
判断する眼が狂うので、ご注意なさってくださいね。
ヴァイオリンを選ぶコツ。
それは「耳で選ぶ」コトなのです。
あとは、一人で楽器店(=工房)に行かないこと。
それと、誰かに買われないかと焦るのも厳禁です。
「今回は、ご縁がなかったのね。」と思う心の余裕が
良い楽器との巡り会いを導いてくれると思います。
雨の日も風の日も、音楽の旅路をご同伴する相棒。
末永く仲良くするためにも、妥協しないことが肝要です。
(ende.)
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Special Thanks: maricoさま.
ブログ:"marico's のほほん日記" by maricoさま
記事:「楽器探し」2010-07-28 21:45:42
http://ameblo.jp/marikke/entry-10603637472.html
