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ヴァイオリンでも、ピアノでも、指使いは
表現上の効果と合理的なポジション移動で
妥当なところが見えます。
ヴァイオリンでは、ピアノとのアンサンブルや
無伴奏のように、楽器をお一人様で奏でる場合は
自分がお相手。落ち着くところに自然に落ち着きます。
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でも、団体戦のオケでは、コンマスとその他の
微妙なせめぎ合いの悲喜劇が起こるんです。
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学生オケには、理想で突っ走るコンマスが
時々おりました。
コンマスさんのお考えは、表現的には正しい。
けれど、そんな運指だとVnの後ろの方
オケに入ったばかりの人たちが耐えられない。
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音出しすると、案の定、後ろのプルトから
ボロボロと脱落して、音が見る間に薄くなっていく…。
そんな時、Vnのメンバー&コンマスは
思い知るのですよね。
「理想は理想として置いておいて。
さて、どうしましょうか?」と。。(^^)

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(真面目に考える)コンサートマスター氏の役割
■コンサートマスターの役割
演奏全体のとりしまりは指揮者の役目ですが、
実際の細かな音の出だしや切る位置、微妙なニュアンスは、
指揮では示しきれないことも多く、演奏者としては
楽器を演奏するコンサートマスターのボーイングの方が、
細かいニュアンスがわかりやすいことも多い。
このような場合、演奏者は指揮を見るのと同時に
コンサートマスターを見て演奏をします。
コンサートマスターはそれに応えて指示を出しています。
■指揮者の指示を補う
指揮者の指示を補ったり、指揮者の指示に従って
演奏法を細かく指示したり、演奏者を代表して
指揮者と協議したりします。
■指揮者の代理を務める
指揮者がいないときには、
コンサートマスターが代理を務めることもあります。
そのために実力もあり、
かつ団員や指揮者から信頼の厚い人でないと務まりません。
■弦セクションのボーイングを決める
ヴァイオリンセクションだけではなく
弦楽器のセクション全体のトップでもあることから
弦セクションのボーイングを決めるという役目があります。
■ソロの演奏を担当する
第1ヴァイオリンのトップとして、
ヴァイオリン・ソロの部分はコンサートマスターが
担当することが一般的です。
■ステージへの登場
ステージに入る時は、
他の団員より少しあとにステージに登場し、
そしてステージの一番前に座り、
指揮者と常にアイコンタクトを取りながら演奏を始めます。
■演奏前のチューニング
演奏前のチューニング(音合わせ)では、
オーボエが出すA音に合わせて、
先ずコンサートマスターがその音を引き取ってから、
次に各奏者が合わせていきます。
■オーケストラの起立・着席の合図をする
演奏の前後に指揮者が挨拶をするときには、
オーケストラが起立することが多いのですが、
その場合の起立・着席の合図はコンサートマスターが行います。
(ende.)
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Special Thanks: いちさま.
ブログ:"いちのブログ" by いちさま
記事:「パッヘルベル カノン 指使い」2010-05-22 23:40:46
http://ameblo.jp/ichi-cafe/entry-10542213770.html