
現代音楽までを数に含めると、ヴァイオリストを悩ませる
ヴァイオリンのための協奏曲は、いくらでもあります。
その中でも、今日に通じる技巧を開発し、
クラシック音楽の表現方法として定着させたのは
「ヴァイオリンの鬼神」とあざなされるパガニーニ。
パガニーニの最初のヴァイオリン協奏曲、
この「第1番ニ長調 作品6」のヴァイオリンパート譜を前に、
私は、お天道様の陽射しで白熱した青空を想像して
軽い目まいを感じるのです。
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全曲を通して、二重フラジオレットやスピカート奏法、
急速な3度のダブル・ストッピングなど、
恐ろしく困難な技法があちこちに散りばめられ、
現在でもヴァイオリン協奏曲史上屈指の難曲の一つとして、
ヴァイオリニストたちに取り上げられています。
プロであれば、技術は絶え間ない訓練で乗り越えられるでしょう。
けれど、この曲には超絶技巧に加えて、
パガニーニのもう一つ魅力「歌」が備わっているのです。
難所続きの悪路を、笑顔で苦もなく貫きとおす意思の強さ。
この曲を演奏するためには、そんなチカラが必要なのです。
「涙も出ない難曲だけど、
聴くだけなら天国にいるキモチにさせてくれる。」
パガニーニが悪魔に魂を売った代償に得たチカラ。
彼が生涯をかけて追い求めた音楽の彼岸とは、どんな景色なの?
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猛暑は、今日も続いています。
熱帯夜で睡眠不足が続いていらっしゃる方は、
特に熱中症にご注意なさってくださいね。
生きることが、どんなに辛く苦しくとも、
私たちにはステキな音楽が、いつでもそばで微笑んでくれます。
ヴァイオリンの美しい音楽の調べとともに生きていきましょう。
【パガニーニ ヴァイオリン コンチェルト第1番 第一楽章抜粋】
(PC&モバイル&ケータイ、全てに対応しています。)
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以前にご紹介させていただいたmaoさんが、
ここでは独奏ヴァイオリンを奏でていらっしゃいます。
演奏は、ヴァイオリンとピアノによるアンサンブルです。
PAGANINI Violin Concerto No.1
in D major, Op.6 Allegro maestoso ♪♪ 2010/7 live in Tokyo
16歳高校生のライブ演奏 2010/7
前回より落ち着いて弾けました☆Thanks!!
(ende.)
