ヘンデルの単独で演奏される事も多い「ハレルヤ」が含まれる
オラトリオ『メサイア(救世主)』を編曲した大作曲家は、
誰でしょうか?

(1)J.ハイドン
(2)M.A.モーツァルト
(3)ベートーヴェン
(4)ロッシーニ

$Ms.Violinistのひとりごと-オラトリオ メサイア(東京カンマー)
















それは「M.A.モーツァルト」です。
W.A.モーツァルトを生前から色々と援助していた
ゴットフリート・ファン・スヴィーテン男爵の薦めで、
1789年にメサイアの公演のために編曲しました。
単にオリジナルの指定楽器が廃れてしまい、類似の楽器を
当てる補筆修正ではなく、オーケストレーション全般に渡って、
大胆な改良がなされました。

オリジナルの楽器編成にフルート、クラリネット、ファゴット、
ホルン、トロンボーン、ティンパニを加えています。
ヘンデルのバロック的なものを、モーツァルトの時代に沿った
古典的な響きとしたのです。
それは、W.A.モーツァルトの後期オペラである「ドン・ジョバンニ」や
「魔笛」に匹敵する作品に生まれ変わったと言っても
過言ではないでしょう。
なお、男爵は、1798年にJ.ハイドンのオラトリオ「天地創造」、
1801年には同「四季」の初演を行っています。
モーツァルトがウィーンで迎える充実した創作期は、
J.S.バッハを始めとする対位法の技法を知る切っ掛けを与えた
男爵の働き無くしてはあり得なかったのです。

$Ms.Violinistのひとりごと-モーツァルト 最晩年(肖像画)



















(Ende.大音楽家の関連
 …ヴィヴァルディからモーツァルトへ(第8夜) July 2, 2010)
The author is "Ms.Violinist."
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