J.S.バッハにも学校音楽の鑑賞教材としても用いられる
《小フーガ ト短調》があります。
この曲は、次のどの曲に属しているでしょうか。
(1)トッカータとフーガ ニ短調 BWV.565
(2)平均律クラヴィーア曲集 第1巻 BWV.846~BWV.869
(3)ゴルトベルク変奏曲 BWV988
(4)《小フーガ ト短調》は、もともと単独曲である。

それは
「《小フーガ ト短調》は、もともと単独曲である。」です。
「《小フーガ ト短調》BWV.542」は、J.S.バッハのオルガン曲の
定型であるフーガの前に何らかの序奏的意味合いの楽曲は、
付いておらず、序奏もありません。
冒頭から高音部におなじみのト短調の主題が5小節に渡って
提示された後、対位法的技法を用いて転調を繰り返し、
主題の追い駆け合い等を行い、最後はフーガの決まりに沿い、
足鍵盤の最低音にト短調の主題が表れ、締めくくりにト長調の
主和音が鳴らされて終わります。
4声部(4つの旋律)でフーガが形作られています。
名前は《小フーガ》でも、中身は他のフーガ作品に引けを取らない
立派な作り込みがなされています。
小フーガの名前の由来は、「幻想曲とフーガ ト短調 BWV542」が
《大フーガ》と呼ばれているところから付けられました。
W.A.モーツァルトの交響曲にもト短調で、第25番が小ト短調、
第40番が大ト短調と呼ばれていますね。
「トッカータとフーガ ニ短調 BWV.565」は、最初の旋律が
「D(レ)-C#(ド#)-D(レ)~♪」で始まる有名な一曲です。
曲名は知らなくとも、メロディーはみんなご存じ、あの曲です。
衝撃的な場面の効果音として使われています。
「平均律クラヴィーア曲集 第1巻 BWV.846~BWV.869」は、
ピアノがある程度弾けるようになった頃に、
いきなり目の前に立ちはだかる《各指の独立》の訓練曲です。
それまで、和声法中心の課題曲ばかりだった身の上には、
かなりに高い壁となった通せんぼしてきます。
《各声部をちゃんと弾き分けなさい。》と言われても……。
「ゴルトベルク変奏曲 BWV988」は、今は亡きG.グールドの
2度の録音が伝説的に語られます。
ゆったりとした装飾的アリアの後、30の変奏が続き、
最後に、再びアリアが表れて終わりの曲。
「クラヴィーア練習曲集第4巻」が元々の名前で、
J.S.バッハ自身の命名は、
《2段鍵盤付きクラヴィチェンバロのためのアリアと種々の変奏》。
ドイツ語で書くとさらに長い。(接続のmitが2つある(!))
Clavier Ubung bestehend in einer ARIA
mit verschiedenen Veraenderungen vors Clavicimbal
mit 2 Manualen.
演奏時間は、全てのリピートを行うと約1時間強。
長いのは、ドイツ語の名前だけじゃなかった(!)。

(Ende.大音楽家の関連
…ヴィヴァルディからモーツァルトへ(第6夜) Jun 30, 2010)
The author is "Ms.Violinist."
The verification is "Ms.Composer."

《小フーガ ト短調》があります。
この曲は、次のどの曲に属しているでしょうか。
(1)トッカータとフーガ ニ短調 BWV.565
(2)平均律クラヴィーア曲集 第1巻 BWV.846~BWV.869
(3)ゴルトベルク変奏曲 BWV988
(4)《小フーガ ト短調》は、もともと単独曲である。

それは
「《小フーガ ト短調》は、もともと単独曲である。」です。
「《小フーガ ト短調》BWV.542」は、J.S.バッハのオルガン曲の
定型であるフーガの前に何らかの序奏的意味合いの楽曲は、
付いておらず、序奏もありません。
冒頭から高音部におなじみのト短調の主題が5小節に渡って
提示された後、対位法的技法を用いて転調を繰り返し、
主題の追い駆け合い等を行い、最後はフーガの決まりに沿い、
足鍵盤の最低音にト短調の主題が表れ、締めくくりにト長調の
主和音が鳴らされて終わります。
4声部(4つの旋律)でフーガが形作られています。
名前は《小フーガ》でも、中身は他のフーガ作品に引けを取らない
立派な作り込みがなされています。
小フーガの名前の由来は、「幻想曲とフーガ ト短調 BWV542」が
《大フーガ》と呼ばれているところから付けられました。
W.A.モーツァルトの交響曲にもト短調で、第25番が小ト短調、
第40番が大ト短調と呼ばれていますね。
「トッカータとフーガ ニ短調 BWV.565」は、最初の旋律が
「D(レ)-C#(ド#)-D(レ)~♪」で始まる有名な一曲です。
曲名は知らなくとも、メロディーはみんなご存じ、あの曲です。
衝撃的な場面の効果音として使われています。
「平均律クラヴィーア曲集 第1巻 BWV.846~BWV.869」は、
ピアノがある程度弾けるようになった頃に、
いきなり目の前に立ちはだかる《各指の独立》の訓練曲です。
それまで、和声法中心の課題曲ばかりだった身の上には、
かなりに高い壁となった通せんぼしてきます。
《各声部をちゃんと弾き分けなさい。》と言われても……。
「ゴルトベルク変奏曲 BWV988」は、今は亡きG.グールドの
2度の録音が伝説的に語られます。
ゆったりとした装飾的アリアの後、30の変奏が続き、
最後に、再びアリアが表れて終わりの曲。
「クラヴィーア練習曲集第4巻」が元々の名前で、
J.S.バッハ自身の命名は、
《2段鍵盤付きクラヴィチェンバロのためのアリアと種々の変奏》。
ドイツ語で書くとさらに長い。(接続のmitが2つある(!))
Clavier Ubung bestehend in einer ARIA
mit verschiedenen Veraenderungen vors Clavicimbal
mit 2 Manualen.
演奏時間は、全てのリピートを行うと約1時間強。
長いのは、ドイツ語の名前だけじゃなかった(!)。

(Ende.大音楽家の関連
…ヴィヴァルディからモーツァルトへ(第6夜) Jun 30, 2010)
The author is "Ms.Violinist."
The verification is "Ms.Composer."
