同じくヴィヴァルディの《協奏曲集「四季」》から
第1曲「春」の第2楽章を考察してみましょう。
ここでは、ある試みがなされています。
それは、どれでしょうか。

(1)独奏ヴァイオリンがずっと休み
(2)合奏群の第1ヴァイオリンがずっと休み
(3)合奏群のヴィオラがずっと休み
(4)合奏群の通奏低音(チェロとチェンバロ)がずっと休み

$Ms.Violinistのひとりごと-ヴィヴァルディ肖像画(版画)





















それは
「合奏群の通奏低音(チェロとチェンバロ)がずっと休み」です。
第2楽章は、独奏ヴァイオリンの柔らかな旋律に、
合奏群の第1、第2ヴァイオリンが付点付きのリズムが、
春の優しい日差しの下で、ひとときの眠りの時間を表現しています。
この楽章での最低音はヴィオラです。
頭に八分休符のついているので、幾分シンコペーションです。
詩(ソネット)の内容から察して、猟犬が「ウー・ワンワン!」と
吠える様子を描写しているようです。
眠たげな春の午後。楽譜に記されたアーティキュレーションは、
「Largo e Pianissimo Sempre」(ゆっくりと、そして常にごく弱く)。

$Ms.Violinistのひとりごと-ヴィヴァルディ 四季「四季「春」第2楽章








(Ende.大音楽家の関連
 …ヴィヴァルディからモーツァルトへ(第2夜) Jun 26, 2010)
The author is "Ms.Violinist."
The verification is "Ms.Composer."

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