
去年の新聞の片隅にさり気なく掲載されていた
下記の記事を、皆様は覚えていらっしゃいますか。
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(2009年(平成21年)11月28日(土):毎日新聞(夕刊)より)
【大型キャリーバッグ 持ち込み1万円】
《機内手荷物 厳格化》
来月から 音楽家悲鳴「ギャラ消える」
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国内航空各社が12月1日から、航空機内に持ち込める
手荷物の大きさの制限を厳格に適用する。
制限サイズを超えた大型のキャスター付きの
キャリーバッグを持ち込む乗客が増え、
荷物棚に収納できず出発が遅れることが続発したためだ。
これまでは制限を超える手荷物も申告しなければ
機内に持ち込めたが、保安検査場で計測され「排除」される。
※手荷物の上限
○客席100席以上の機種
3辺の合計115センチ以内
かつ 55センチ×40センチ×25センチ以内
○客席100席未満の機種
3辺の合計100センチ以内
かつ 45センチ×35センチ×20センチ以内
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国内航空各社で作る「定期航空協会」によると、
ここ数年、機内にキャリーバッグを持ち込む客が急増。
荷物棚に収まらず貨物に預け直すなど、
手荷物をめぐるトラブルで出発が遅れた回数が
昨年1年間で約4800件に上った。
このため、各社バラバラだつた制限サイズを統一し
厳格化することを決め、8月下旬に公表した。
手荷物はすべて保安検査場でチェックし、
制限サイズをオーバーする手荷物はカウンターで預けるか、
壊れやすい場合は追加料金(片道一律1万円)で
荷物用の座席を確保することになる。

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手荷物制限の厳格化は音楽家たちにも影響を与えそうだ。
ヴァイオリンのケースは小さいものでも
3辺で計130センチ前後だが、これまではほとんど無料で
自分の隣の座席に置き、満席時は荷物棚に入れてきたという。
全国の音楽家で組織する労働組合「日本音楽家ユニオン」
(東京都新宿区・約6000人加盟)には、
「追加料金でギャラが消えてしまう」と非難の声が多数、
寄せられている。
同組合は「音楽界全体に極めて甚大な影響を及ぼす」として
定期航空協会に改善を求める要請書を提出した。
今後は関係団体とともに航空各社に申し入れる考えだ。
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さあ、皆様もメジャーを取り出して、ヴァイオリン・ケースの
サイズを測ってみてくださいませ。
角形ケースは、かるーいノリで上限を楽々と超えます。
コンパクトなはずの丸形ケースであっても、
楽器の居住性を考えられた大ぶりのものだと、
たぶん上限を超えますねぇ…。(苦笑)
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多忙のうちに、この記事の続報を見失った私なんです。
どなたか、ご存じの方はおられませんか?
また、楽器の機内持ち込みに関してご意見をお持ちの方、
一言でも結構ですので、コメントをお待ちしております。
(ende.)
