今回は、この《G線上のアリア》の原曲を書いていた頃の
J.S.バッハの逸話に触れてみたいと思います。
この当時、J.S.バッハはケーテン侯の宮廷楽長として、
器楽曲の創作に意欲を注いでおりました。
同時にオラトリオを始めとする宗教曲も教会歴に従って
定期的に供給するという、極めて多忙な毎日を送って
いたのです。妻のマリア・バルバラは、そんな夫の
身の回りのこと一切の世話をしつつ、4人の子どもたちを
育てていました。
ところが、そのマリア・バルバラが病死してしまいます。
J.S.バッハは、妻の亡くなった日から深い悲しみに沈み、
自室に籠もったままで、食事も喉を通らないほどです。
葬儀を明日に控えた土曜日の午後のことです。
葬儀の費用について、従僕がJ.S.バッハに尋ねました。
J.S.バッハは、何度も促された挙げ句、やっと顔を
上げました。従僕が驚くような言葉がバッハの口から
発せられました。言葉とは何でしょうか?

ヒント:「家事一切を妻任せにしていると、こうなる。」(笑)

$Ms.Violinistのひとりごと-アンナ・バルバラ・バッハ

















それは"そんな事は妻に尋ねてくれ!"です。

それを聴いて、唖然とした従僕のお顔を
見てみたいですが。
それにしても、これは困ったものですよ、J.S.バッハさん。
いくら音楽の大家とはいえ、
ご自分の身の回りのことぐらいは、ご自身で出来るように
していただきませんと。
いざというときに、こんなことになってしまいます。

多忙でも、私はちゃんと家事をしておりますもの。
「あー、何ですか? 皆さま、その疑いの眼は??」(笑) 

$Ms.Violinistのひとりごと-バッハ(肖像画)


























(Ende.J.S.バッハの『G線上のアリア』(第3夜))
The author is "Ms.Violinist."
The verification is "Ms.Composer."

人気ブログランキングへ