チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲のお話も、
今回で最終夜となりました。
さて、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲の
演奏解釈を持って、ヴァイオリニストの
世界的登竜門となっている
コンテストの名称は何でしょうか?

ヒント:ピアノ部門が有名。他にも作曲部門とか色々と……。

$Ms.Violinistのひとりごと-チャイコフスキー国際コンクール(画像)












それは"チャイコフスキー国際コンクール"です。
 
《エリザベート王妃国際音楽コンクール》、
《ショパン国際ピアノコンクール》と並ぶ、
世界三大コンクールの一つです。
ヴァイオリン部門でチャイコフスキーのこの作品が
最終課題曲となっています。
第13回(2007年)のヴァイオリン部門では、日本の
神尾真由子さまが第1位となられています。
「日本の若手演奏家&楽器制作者の方々、頑張って!!」

なにぶん歴史と伝統あるコンクールなので、
チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲は、作曲者の
オリジナル版ではなく、アウアー教授が演奏に際して、
冗長であるとして大胆なカットを行った《アウアー版》が
近年まで標準とされていましたが、ここ数年では原曲版での
演奏が認められ始めています。
確かに、昔の演奏の録音では、《アウアー版》が多いです。
原曲版は、チャイコフスキーの特徴である《豊かな民族色》が
《アウアー版》よりも色濃く出ています。
スラブ風と西ヨーロッパの良いところ取りですねー。

「私の大好きなパールマンさまの録音も《アウアー版》。」(笑)

$Ms.Violinistのひとりごと-2007年優勝者神尾真由子さま

























(Ende.チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35(最終夜))
The author is "Ms.Violinist."
The verification is "Ms.Composer."

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