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私の名前は「えみ」。
大好きな父と母がつけてくださった、
世界にたった一つの大切な名前。
私は、この名前、とっても大好き。
幼い頃は自分を表すのに私じゃなくて、
「えみはね…。」って使っていたし。
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でも、私が今住んでいるこの狭い世界では、
私は『えみ』って、名前で呼ばれたことはないの。
『杏樹ちゃんのお元気なお母さん』とか、
夫の名字『"宮村"さんの奥さん』。
ここでは、みんな、私のコトをそう呼んでいる。
私だって娘の杏樹のお友だちの
お母様たちの本当の名前は知らない。
でも、それが普通の生活で、何も不便は感じない。
「でも、なんだか、どこかが変なの。」
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家庭でも、それは同じコト。
夫からは『ママ』だし、娘からは『お母様』。
私は、娘のことを「杏樹」と名前で呼ぶ。
結婚して娘を産むまでは、夫は私を『えみ』って
呼んでくれたけど、今では『(杏樹の)ママ』。
私は、あなたのお母様ではないのに…。
ううん、今の暮らしに不満はないわ。
夫は、私の音楽活動に協力的で、
家事もちゃんと分担してくれて、
娘の幼稚園の送り迎えや、育児にも協力的。
私にはモッタイナイぐらいのステキな旦那様。
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でも、それでも時々不安になるの。
私の大切な名前「えみ」。
いつか誰からも忘れられてしまう日が、
来るんじゃないかなって。
時々、とっても怖くなる。
夫のコトはずっと愛しているし、尊敬してる。
娘も素直でイイコ。
それに、娘のお友だちのお母様たちも、
ステキな方ばかり。
「でも、なんだか、どこかが変なの。」
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私の名前は「えみ」。
大好きな父と母がつけてくれた、
世界にたった一つの大切な名前。
私は、この名前、とっても大好き。
でも、私が今住んでいるこの狭い世界では、
私は『えみ』って、名前で呼ばれたことはないの。
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ご結婚されて家庭をお持ちもお母様方へ。
あなた様は、普段の生活の中で
「○○さんの奥さん」「○○ちゃんのお母さん」と
呼ばれていませんか。
また、ご家庭で旦那様を相手にお互いを
「お父さん」、「お母さん」と呼び合っていませんか。
せっかく、ご両親様が幸せを願ってつけてくださった
「あなたの名前」。
もっと使ってもらえるようにしてみようって、
思いませんか。
結婚して、旦那様の名字に変わっても、
お子さんをご出産してお母様になられても、
あなたがあなたであることは、ゼッタイに変わらない。
ご自分の気持ち、あなたらしさという"個性"を
この機会にお考えになっていただきたいと、
私は思います。
今日も、よい一日になりますように。
(ende.)