ヴァイオリンを奏でられる皆様は、楽器の健康状態について、
ちゃんと関心を持たれていらっしゃいますか。

楽器の健康管理(メンテナンス)は、毎日の基礎練習と共に
皆様が日々、ご自分の楽器とお過ごしになる中で、
いつも気遣いをしてあげたいものですね。
早くに楽器の病気(異変)に気が付けば、それだけ
病気からの回復も早くなりますから。

上手に調整された楽器からは良い音が出ますし、
長時間に渡って練習しても、疲れにくいのです。

ヴァイオリンを奏でる皆様向けの
"奏者がすべき保守"についてのレクチャーを
させていただきたいと思います。
それでは、どうぞ最後までお付き合いくださいませ。

$Ms.Violinistのひとりごと-肩当ての位置(裏)












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第21回「ニス」(2)
●"「ニス」のトラブルについて"
裏板に塗布されているニスにケースの跡が点々と
付いてしまうことがよくあります。
また、肩当を装着する部分や、手でよく触れる部分などの
ニスが摩滅により剥げていくことがあります。
さらには、ニスの配合によっては、
楽器を高温下に置いていた場合、クリーナーとの相性が
悪い場合などに、ニスが剥がれたり
ヒビが入ったりするトラブルがあります。

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ヴァイオリンに塗られているニスは、
家具などに塗られるものとは性質が異なり、
音響効果に優れた柔らかいニスが塗られているためです。
買ってから数日でニスに何らかの跡が付くことも
珍しくありません。
これらは上質なニスの宿命であり、風格や貫禄が出たと
良い方向にお考えになってください。
あまりナーバスになる必要はありません。

また、ニスにヒビが発生することで、
ボディに対しての余分なストレスが解放され、
より良い音の響きに変化していくこともあります。

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気を付けていただきたいのは、ニスが剥がれた場合、
木材の地が出るまで放っておくと、
汗や汚れが染み込んでしまいます。
できるだけ早くに楽器工房に持ち込んで、
ニスの補修を行ってください。

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柔らかい良質なニスの性質上、
ボディ表面にケースの跡が付いてしまうことがあり、
特に湿度が高い梅雨の時期や、気温が高い夏の時期が
心配されます。これを避けるためには、
楽器を吊るしておくことも一つの方法です。

ニスが安定するまでは、例えばしっかりとした作りの
針金ハンガーを曲げて、渦巻きの部分に引っ掛けて
室内に吊るして保管されるのもひとつの方法だと思います。
ただし、決して落としたり何かをぶつけたりしないよう、
温度・湿度の急激な変化に気をつけること、
また直射日光や水分、ホコリの付着などにも
注意してくださいね。

#
また、ニスに駒足の跡が付くことは避けようがありませんが、
駒の足が沈み込むように、正しい位置に跡が付くのは
問題ありません。
ただし、もしも駒の位置がずれた状態で使用を続けますと、
駒足の跡がおかしな場所に付いてしまいます。
毎日の練習を始める前のチューニング時に、
駒の位置や角度は、チェックする習慣をつけてくださいませ。


皆様が素敵なViolinライフを過ごされますように。

(Ende.レクチャー:ヴァイオリニストがすべき保守
 (第21回) 「ニス」(2))
The author is "Ms.Violinist."
The verification is "Ms.Composer."


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