結局、『愛の挨拶(Salut d'amour)』でエルガーは、わずかな
お金しか手に入れることが出来なかったのですが、
妻となったキャロライン・アリスの夫への音楽的理解もあり、
エルガーは、やがて作曲家としての名声を得ます。
彼が作曲家として認められた最初の出版作品は何だったと
思われますか?
 
ヒント:「人生は、不思議と謎に満ちている。」(笑)

$Ms.Violinistのひとりごと-愛の挨拶(ピアノ版)楽譜







  



それは、「エニグマ(謎)変奏曲 作品36」です。

この楽曲の正式なタイトルは、《独創主題による変奏曲》です。
しかし、「エニグマ(謎)変奏曲 作品36」の方が、曲の内容を
上手く表していると私は思います。
今日では、エルガー自身の手による『管弦楽版』が
演奏されていますが、エルガーの初稿ではピアノ独奏の
ための楽曲です。

$Ms.Violinistのひとりごと-エニグマ変奏曲(ピアノ版) 作品36 主題



















この楽曲の管弦楽版を大家であったハンス・リヒターが指揮した
初演の大成功で、エルガーは作曲家として認められました。
さらに翌年の作曲された『オラトリオ《ゲロンティアスの夢》』は、
ドイツでの初演で大成功を遂げます。
さらに幸運なことに、初演に同席したリヒャルト・シュトラウスは、
この楽曲の豊かな創造力を高く評価する批評を当時の音楽新聞に
掲載し、エルガーの名はドーヴァー海峡を越えて、ヨーロッパ大陸に
広まることとなったのです。
「エルガーって、素朴でいい人だけど、
 それだけでは終わらなかった。
 ホントーに、"人生は、不思議と謎に満ちいている"」と思う。(笑)


(Ende.エルガーの『愛の挨拶(Salut d'amour)』 作品12(第4夜))
The author is "Ms.Violinist."
The verification is "Ms.Composer."


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