《エルガーの『愛の挨拶(Salut d'amour)』作品12》は、
エルガーの期待と不安をよそに、出版まもなく重版を重ねる
人気を得、その後に彼は、キャロライン・アリスのロバーツ家の
両親とも和解を果たします。
当時の出版部数の資料に当たっても、初版すぐに好調な
売れ行きで、出版社もエルガーの作品のおかげで大いに潤った
ようです。
さて、エルガーの手元にはいくらの印税(収入)が支払われたで
しょうか?
当時のノヴェロ社の『愛の挨拶(Salut d'amour)』
大判楽譜が1部『0.5£(UKポンド)」です。
5千部の売り上げで試算してくださいませ。
※音楽に関係ないジャンとの抗議のお言葉は、
「淑女、紳士の皆さまは、口になさってはいけません』。(笑)

ヒント:「何か、出版業界の嫌な面を見た気がするワタシ」

$Ms.Violinistのひとりごと-愛の挨拶(ヴァイオリン版)結尾部 楽譜
  
エルガーに支払われた印税(収入)は、「約5£」です。

税金を含まない金額です。
しかも、出版社からの支払いが滞ったあげく、
税金や諸経費名目の金額を控除され、エルガーが
手にしたお金は、わずかに「数ポンド」だったようです。
『結婚資金』や『婚約指輪』もと考えたくなりますが、
この金額では、とてもムリ!!
"物納"で『エルガーが、婚約者のために記念に贈った』
この判断は正しかった!?
「エルガーって、素朴でいい人だけど、ひょっとしてお人好し?」

$Ms.Violinistのひとりごと-愛の挨拶(ピアノ四重奏版)冒頭 楽譜

でもでもっ、エルガー自身の作曲した『ヴァイオリン版』の他に、
『チェロ版』、『フルート版』、『ピアノ版』。
そして変わったところでは『吹奏楽版』や『コントラバス版』、
『ピアノと弦楽四重奏版』(*注)等、様々な編曲版が存在していて、
この楽曲の人気の高さをうかがい知ることができますね。
※エルガーの編曲は、ピアノ版、ヴァイオリン版、
 小編成の管弦楽(ピアノの弦楽四重奏の原曲?)が残っています。

(注):『ピアノと弦楽四重奏版』は、《ウェディングのための曲集》に
   収録されていました。《メンデルスゾーンの結婚行進曲》や
   《美しき青きドナウ》、《花のワルツ チャイコフスキー》と
   《エルガーの『愛の挨拶(Salut d'amour)』作品12》は、
   肩を並べているんです。
   「私は、"弦楽八重奏曲 変ホ長調 メンデルゾーン"
   を推薦します。
   高嶋ちさ子さんの披露宴で有志が奏でておられました。」

問題文の中に"ノヴェロ社"とありますが、エルガーに数ポンドしか
払わなかった出版社とは直接に関係ないと思います。たぶん……。
「……でないと、私は地雷を踏んでいることになります。
怖くて調べられない。だからっ、あなたも調べないように!!」(笑)


(Ende.エルガーの『愛の挨拶(Salut d'amour)』 作品12(第3夜))
The author is "Ms.Violinist."
The verification is "Ms.Composer."


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