ヴァイオリンを奏でられる皆様は、楽器の健康状態について、
ちゃんと関心を持たれていらっしゃいますか。
楽器の健康管理(メンテナンス)は、毎日の基礎練習と共に
皆様が日々、ご自分の楽器とお過ごしになる中で、
いつも気遣いをしてあげたいものですね。
早くに楽器の病気(異変)に気が付けば、それだけ
病気からの回復も早くなりますから。
上手に調整された楽器からは良い音が出ますし、
長時間に渡って練習しても、疲れにくいのです。
ヴァイオリンを奏でる皆様向けの
"奏者がすべき保守"についてのレクチャーを
させていただきたいと思います。
それでは、どうぞ最後までお付き合いくださいませ。

#
第17回「アジャスター」(2)
●"「アジャスター」のトラブル"
弦には各々に数キロもの強い張力が常に掛かっており、
「アジャスター」ではフックを通じてネジ部分が、
その大きなを力を支えているのです。
ヴァイオリンを調絃するたびに「アジャスター」の
ネジ山が磨り減っていきます。
日々、調絃のたびにそのネジ部分へ負荷が蓄積され、
ある日「アジャスター」を回して調絃していると、
突然に壊れてしまうことがあります。
少しでも「アジャスター」の負担を減らす意味でも、
できるだけペグでチューニングして、
どうしても音程がわずかに合わない場合にのみ、
その微調節のために「アジャスター」を
少しだけ回す程度にしましょう。
●"「アジャスター」の交換について"
「アジャスター」の交換時期になったことを
知らせるサインは、"ネジの動きが悪くなる"ことです。
そうなったら、できるだけ早めに交換いたしましょう。
「アジャスター」は、ご自分で簡単に交換できます。
#
交換方法は、まず弦を一旦外し、
固定されているネジを外しますが、
うっかり楽器に傷を付けてしまわないよう、
交換作業時には、テールピースの下部に
布を敷いて、十分にご注意ください。
「アジャスター」をテールピースに装着する際は、
取り付けネジをきつく締めすぎて、テールピースを
割ってしまわないようご注意なさってください。
取り付ネジは軽く締め付けるだけで大丈夫です。
#
「アジャスター一体式のテールピース」の
「アジャスター」が壊れた場合には、
テールピースごと交換しなければ直らないです。
●"「ヒル型アジャスター」について"
一般に使われている「L字型アジャスター」は
フックがテールピースから駒側に若干出ています。
これにより、この「L字型アジャスター」を
装着した弦は、微細な誤差といえなくもないのですが、
正規の弦長よりも短くなってしまい、
設計上における弦の振動特性を最大限に発揮できない
問題点を抱えています。
#
この点を改良したのが「ヒル型アジャスター」と
呼ばれるものです。
「ヒル型アジャスター」はフックが短く出来ており、
他の弦と同じくテールピースの位置で弦を固定できます。
これにより、弦の張力を正しく確保でき、
高音域の鳴りや響きにも有効です。
この大きな利点により、ヒル型アジャスターは上級者にも
好まれることが多いです。
#
「ヒル型アジャスター」では、
テルピースの中でフック部分に"ループエンドタイプの
E弦の先の輪を引っ掛けて使用します
※"ボールエンドタイプ"の弦には使用できません。(*注1)
#
ただし、「ヒル型アジャスター」では
フック部分で"ループエンドタイプ"の弦の輪が、
たいへん切れやすいのです。(*注2)
※注1:
"ボールエンドタイプ"の弦には使用できませません…
E弦には弦の先の形状によって、下記の2種類があります。
"ボールエンドタイプ"は、弦の先端部分に
丸い金属が付いています
"ループエンドタイプ"は、弦の先が
金属の輪になっています。
"ボールエンドタイプ"を間違ってお買いになっても、
弦の先端部分の丸い金属から弦を外れせば、
金属の輪の形状なので、"ループエンドタイプ"としても
お使いになれます。ただし、あまり推奨はいたしません。
あくまで、窮余の策としての応用とお考えください。
※注2:
"ループエンドタイプ"の弦の輪が、たいへん切れやすい…
近年では"ストリングプロテクター"というゴム製で、
"ループエンドタイプ"の弦の輪を保護し、
切れにくくする部品が流通しています。
ヒル型アジャスターのフック部分に被せて、
フックの金属が"ループエンドタイプ"の弦の輪に
直接に接触しないようにして切れにくくするものです。
大変に微細な部品なので、取り付けにはピンセットが
必要と思います。
皆様が素敵なViolinライフを過ごされますように。
(Ende.レクチャー:ヴァイオリニストがすべき保守
(第17回) 「アジャスター」(2))
The author is "Ms.Violinist."
The verification is "Ms.Composer."

ちゃんと関心を持たれていらっしゃいますか。
楽器の健康管理(メンテナンス)は、毎日の基礎練習と共に
皆様が日々、ご自分の楽器とお過ごしになる中で、
いつも気遣いをしてあげたいものですね。
早くに楽器の病気(異変)に気が付けば、それだけ
病気からの回復も早くなりますから。
上手に調整された楽器からは良い音が出ますし、
長時間に渡って練習しても、疲れにくいのです。
ヴァイオリンを奏でる皆様向けの
"奏者がすべき保守"についてのレクチャーを
させていただきたいと思います。
それでは、どうぞ最後までお付き合いくださいませ。

#
第17回「アジャスター」(2)
●"「アジャスター」のトラブル"
弦には各々に数キロもの強い張力が常に掛かっており、
「アジャスター」ではフックを通じてネジ部分が、
その大きなを力を支えているのです。
ヴァイオリンを調絃するたびに「アジャスター」の
ネジ山が磨り減っていきます。
日々、調絃のたびにそのネジ部分へ負荷が蓄積され、
ある日「アジャスター」を回して調絃していると、
突然に壊れてしまうことがあります。
少しでも「アジャスター」の負担を減らす意味でも、
できるだけペグでチューニングして、
どうしても音程がわずかに合わない場合にのみ、
その微調節のために「アジャスター」を
少しだけ回す程度にしましょう。
●"「アジャスター」の交換について"
「アジャスター」の交換時期になったことを
知らせるサインは、"ネジの動きが悪くなる"ことです。
そうなったら、できるだけ早めに交換いたしましょう。
「アジャスター」は、ご自分で簡単に交換できます。
#
交換方法は、まず弦を一旦外し、
固定されているネジを外しますが、
うっかり楽器に傷を付けてしまわないよう、
交換作業時には、テールピースの下部に
布を敷いて、十分にご注意ください。
「アジャスター」をテールピースに装着する際は、
取り付けネジをきつく締めすぎて、テールピースを
割ってしまわないようご注意なさってください。
取り付ネジは軽く締め付けるだけで大丈夫です。
#
「アジャスター一体式のテールピース」の
「アジャスター」が壊れた場合には、
テールピースごと交換しなければ直らないです。
●"「ヒル型アジャスター」について"
一般に使われている「L字型アジャスター」は
フックがテールピースから駒側に若干出ています。
これにより、この「L字型アジャスター」を
装着した弦は、微細な誤差といえなくもないのですが、
正規の弦長よりも短くなってしまい、
設計上における弦の振動特性を最大限に発揮できない
問題点を抱えています。
#
この点を改良したのが「ヒル型アジャスター」と
呼ばれるものです。
「ヒル型アジャスター」はフックが短く出来ており、
他の弦と同じくテールピースの位置で弦を固定できます。
これにより、弦の張力を正しく確保でき、
高音域の鳴りや響きにも有効です。
この大きな利点により、ヒル型アジャスターは上級者にも
好まれることが多いです。
#
「ヒル型アジャスター」では、
テルピースの中でフック部分に"ループエンドタイプの
E弦の先の輪を引っ掛けて使用します
※"ボールエンドタイプ"の弦には使用できません。(*注1)
#
ただし、「ヒル型アジャスター」では
フック部分で"ループエンドタイプ"の弦の輪が、
たいへん切れやすいのです。(*注2)
※注1:
"ボールエンドタイプ"の弦には使用できませません…
E弦には弦の先の形状によって、下記の2種類があります。
"ボールエンドタイプ"は、弦の先端部分に
丸い金属が付いています
"ループエンドタイプ"は、弦の先が
金属の輪になっています。
"ボールエンドタイプ"を間違ってお買いになっても、
弦の先端部分の丸い金属から弦を外れせば、
金属の輪の形状なので、"ループエンドタイプ"としても
お使いになれます。ただし、あまり推奨はいたしません。
あくまで、窮余の策としての応用とお考えください。
※注2:
"ループエンドタイプ"の弦の輪が、たいへん切れやすい…
近年では"ストリングプロテクター"というゴム製で、
"ループエンドタイプ"の弦の輪を保護し、
切れにくくする部品が流通しています。
ヒル型アジャスターのフック部分に被せて、
フックの金属が"ループエンドタイプ"の弦の輪に
直接に接触しないようにして切れにくくするものです。
大変に微細な部品なので、取り付けにはピンセットが
必要と思います。
皆様が素敵なViolinライフを過ごされますように。
(Ende.レクチャー:ヴァイオリニストがすべき保守
(第17回) 「アジャスター」(2))
The author is "Ms.Violinist."
The verification is "Ms.Composer."