さて、"交響曲の父"と呼ばれたJ.ハイドンですが、
一方では、主君のお食事やお客様との歓談時のB.G.M.として
多くの弦楽楽器を4つを一組にした"弦楽四重奏曲"や
狩りや夏の夕べに野外で演奏された"セレナード"や
管楽器が多く用いられ、華麗な響きを持つ"ディヴェルティメント"も
多作しています。
ここでは、そのうちの"弦楽四重奏曲"を取り上げたいと
思います。

付図は、弦楽四重奏曲の第2楽章の
第1ヴァイオリンのパート譜です。
この楽曲には、この楽章の曲名がそのまま
弦楽四重奏曲の標題として呼ばれています。
それはどれでしょうか。

(1)セレナード
(2)ひばり
(3)五度
(4)皇帝

$Ms.Violinistのひとりごと-ハイドンのセレナーデ














それは、「セレナード」です。

第2楽章は、第1ヴァイオリンが歌うように旋律を
第2ヴァイオリン以下の弦楽器のピチカートの上を
優雅に歌っていきます。

ピアノ伴奏でヴァイオリンやフルートなど、様々な楽器で
奏でられるよう編曲譜が出回っています。
ピアノ独奏用の編曲もありますね。
これだけ多くの編曲がなされるのは、やはり名曲である
由縁でしょうか。
たいていの楽譜集に収録され、大変にメジャーな曲です。
弦楽四重奏曲全体を知らない方も、これはご存じでしょう。
 
近年は、余り演奏会のプログラムにも載らなくなった
J.ハイドンも、ちょっとは浮かばれるかなあ……。

《ハイドンのセレナーデ》とも呼ばれています。

$Ms.Violinistのひとりごと-ハイドン セレナーデ VnとPf用の編曲譜 冒頭














(Ende.J.ハイドンにご用心!
 …偽作に悩まされる大音楽家(第6夜) April 14, 2010)
The author is "Ms.Violinist."
The verification is "Ms.Composer."


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