ヴァイオリンを奏でられる皆様は、楽器の健康状態について、
ちゃんと関心を持たれていらっしゃいますか。
楽器の健康管理(メンテナンス)は、毎日の基礎練習と共に
皆様が日々、ご自分の楽器とお過ごしになる中で、
いつも気遣いをしてあげたいものですね。
早くに楽器の病気(異変)に気が付けば、それだけ
病気からの回復も早くなりますから。
上手に調整された楽器からは良い音が出ますし、
長時間に渡って練習しても、疲れにくいのです。
ヴァイオリンを奏でる皆様向けの
"奏者がすべき保守"についてのレクチャーを
させていただきたいと思います。
それでは、どうぞ最後までお付き合いくださいませ。

#
第11回「弦について」(2)
●"販売されている弦のさまざま"
#
多数の販売元から、じつに多彩な製品が発売されています。
ここに取り上げるのは、どこでも入手できるメジャーな
弦に絞っています。
下記の並びでは、昇順で音質が向上しますが、
お値段もそれに比例して高価になっていきます。
#
"とりあえず鳴ればいいの!"でしたら……
スチール弦のプレリュード"Prelude"
ケスラー黄"KESSLER"
#
"扱いやすさ重視"でしたら……
スチール弦のクロムコア"CHROMCOR”
ヘリコア"Helicore"
#
"なおかつ音質も重視"でしたら……
ナイロン弦のドミナント"DOMINANT"
インフェルド赤"INFELD赤”
#
"さらに上質な響きを重視"でしたら……
オブリガート"OBLIGATO"
エヴァピラッジ"Evah Pirazzi"
#
"最高の音質をお望み"でしたら……
ガット弦のオイドグサ"EUDOXA"
オリーブ"OLIV"

●"弦の張り替え"
#
ゼッタイに守っていただきことがあります。
それは、"すべての弦を同時に外さない!" ことです。
なぜならば、ヴァイオリンの内部に立っている"魂柱"を
倒さないためです。
魂柱は接着されているわけではなく、
表板と裏板の間に挟まっていて、弦の圧力で固定されているので、
すべての弦を外すと、魂柱の位置がずれたり倒れたりする
可能性があるのです。
また、弦を張り替える順番は、
E線、G線、A線、D線の順番で、1弦ずつ交換する習慣を
つけておくと安心です。
私は、弦の袋を予め、交換する順番に重ねて置いています。
これだと、間違いようがありませんもの。
#
弦を交換する際には、駒の傾きにも注意しながら行ってください。
#
また、弦を張り替えた経験の少ない方に注意です。
作業中に手を滑らしたりすることもあるでしょう。
その際、張った弦が緩む勢いで弾かれて顔に当たると
危険ですので、必要以上に顔を近づけて作業しないように。
#
では、弦の張り替えにトライしてみましょう。
糸巻きを緩めて弦を1本外してください。
※この時、駒や上駒の弦が通る溝を、濃い鉛筆でなぞっておくと、
滑りが良くなり、後々のチューニングがスムースになります。
#
新しい弦を取り付けます。
弦の丸い金具を"テールピースの穴"
or"アジャスターの溝"に引っ掛けます。
弦の巻き糸部分が太くて入りにくい場合は、
ボールペンの先などで押し込んで入れたり、
太い巻き糸部分をラジオペンチなどで押さえ細く整えると
簡単に入れることができます。
#
もう一方の先端を、糸巻きに巻き付けていきますが、
この巻き付け方にも注意が必要です。
弦の先を糸巻きの穴に通し(反対側から少しはみ出る程度)、
手前から奥へと巻いていきます。
弦がすぐに抜けてしまうときには、穴の反対側から出した弦の
先端を挟み込むか、一度交差させてくださいね。
#
弦が重ならないよう、内側から外側に向けて巻いていきます。
弦が重なっている状態で巻くと、そこで弦が擦れ合い、
簡単に切れてしまうことがあります。
※分数サイズの場合には、
弦が長すぎて糸巻きに巻ききれないことがありますが、
その際は一度弦を外し、弦の先端をニッパで適度に切断します。
#
ある程度まで巻いたら、駒と上駒の溝にちゃんと通るように
弦をずらして、糸巻きをゆっくりと巻くようにします。
※弦は横方向の力には強いのですが、縦方向の力には弱く、
急激に強く巻くと、駒や上駒の辺りなどで
切れてしまうことがあります。
#
あとはチューニングをして完了です。
お疲れさまでした。
皆様が素敵なViolinライフを過ごされますように。
(Ende.レクチャー:ヴァイオリニストがすべき保守
(第11回) 「弦について」(2))
The author is "Ms.Violinist."
The verification is "Ms.Composer."

ちゃんと関心を持たれていらっしゃいますか。
楽器の健康管理(メンテナンス)は、毎日の基礎練習と共に
皆様が日々、ご自分の楽器とお過ごしになる中で、
いつも気遣いをしてあげたいものですね。
早くに楽器の病気(異変)に気が付けば、それだけ
病気からの回復も早くなりますから。
上手に調整された楽器からは良い音が出ますし、
長時間に渡って練習しても、疲れにくいのです。
ヴァイオリンを奏でる皆様向けの
"奏者がすべき保守"についてのレクチャーを
させていただきたいと思います。
それでは、どうぞ最後までお付き合いくださいませ。

#
第11回「弦について」(2)
●"販売されている弦のさまざま"
#
多数の販売元から、じつに多彩な製品が発売されています。
ここに取り上げるのは、どこでも入手できるメジャーな
弦に絞っています。
下記の並びでは、昇順で音質が向上しますが、
お値段もそれに比例して高価になっていきます。
#
"とりあえず鳴ればいいの!"でしたら……
スチール弦のプレリュード"Prelude"
ケスラー黄"KESSLER"
#
"扱いやすさ重視"でしたら……
スチール弦のクロムコア"CHROMCOR”
ヘリコア"Helicore"
#
"なおかつ音質も重視"でしたら……
ナイロン弦のドミナント"DOMINANT"
インフェルド赤"INFELD赤”
#
"さらに上質な響きを重視"でしたら……
オブリガート"OBLIGATO"
エヴァピラッジ"Evah Pirazzi"
#
"最高の音質をお望み"でしたら……
ガット弦のオイドグサ"EUDOXA"
オリーブ"OLIV"

●"弦の張り替え"
#
ゼッタイに守っていただきことがあります。
それは、"すべての弦を同時に外さない!" ことです。
なぜならば、ヴァイオリンの内部に立っている"魂柱"を
倒さないためです。
魂柱は接着されているわけではなく、
表板と裏板の間に挟まっていて、弦の圧力で固定されているので、
すべての弦を外すと、魂柱の位置がずれたり倒れたりする
可能性があるのです。
また、弦を張り替える順番は、
E線、G線、A線、D線の順番で、1弦ずつ交換する習慣を
つけておくと安心です。
私は、弦の袋を予め、交換する順番に重ねて置いています。
これだと、間違いようがありませんもの。
#
弦を交換する際には、駒の傾きにも注意しながら行ってください。
#
また、弦を張り替えた経験の少ない方に注意です。
作業中に手を滑らしたりすることもあるでしょう。
その際、張った弦が緩む勢いで弾かれて顔に当たると
危険ですので、必要以上に顔を近づけて作業しないように。
#
では、弦の張り替えにトライしてみましょう。
糸巻きを緩めて弦を1本外してください。
※この時、駒や上駒の弦が通る溝を、濃い鉛筆でなぞっておくと、
滑りが良くなり、後々のチューニングがスムースになります。
#
新しい弦を取り付けます。
弦の丸い金具を"テールピースの穴"
or"アジャスターの溝"に引っ掛けます。
弦の巻き糸部分が太くて入りにくい場合は、
ボールペンの先などで押し込んで入れたり、
太い巻き糸部分をラジオペンチなどで押さえ細く整えると
簡単に入れることができます。
#
もう一方の先端を、糸巻きに巻き付けていきますが、
この巻き付け方にも注意が必要です。
弦の先を糸巻きの穴に通し(反対側から少しはみ出る程度)、
手前から奥へと巻いていきます。
弦がすぐに抜けてしまうときには、穴の反対側から出した弦の
先端を挟み込むか、一度交差させてくださいね。
#
弦が重ならないよう、内側から外側に向けて巻いていきます。
弦が重なっている状態で巻くと、そこで弦が擦れ合い、
簡単に切れてしまうことがあります。
※分数サイズの場合には、
弦が長すぎて糸巻きに巻ききれないことがありますが、
その際は一度弦を外し、弦の先端をニッパで適度に切断します。
#
ある程度まで巻いたら、駒と上駒の溝にちゃんと通るように
弦をずらして、糸巻きをゆっくりと巻くようにします。
※弦は横方向の力には強いのですが、縦方向の力には弱く、
急激に強く巻くと、駒や上駒の辺りなどで
切れてしまうことがあります。
#
あとはチューニングをして完了です。
お疲れさまでした。
皆様が素敵なViolinライフを過ごされますように。
(Ende.レクチャー:ヴァイオリニストがすべき保守
(第11回) 「弦について」(2))
The author is "Ms.Violinist."
The verification is "Ms.Composer."