$Ms.Violinistのひとりごと-C_Gaillard 1863

ヴァイオリンにかぎらず、楽器は職人さんが
お仕事で使う道具と同じように、毎日使って
カラダに覚え込ませることが大切だと思います。
私は音楽を表現するのに、ヴァイオリンを使うので
職人さんの使うノミやカンナではなく、
ここではヴァイオリンと私のお話ですが。


*
ヴァイオリンは"楽器の構え方が大事"と
以前に、お話をしました。
それは、ヴァイオリンの音の美しさに
とても大きな影響があるからです。
技巧は、小さい頃からの訓練の積み重ね。
師事した先生との二人三脚の中で、身につけられます。
でも、"音の美しさ"=美しい音は、
毎日、根気よく続ける基礎練習の上に
"自分の意志で作り上がられる"ものだと思います。


*
私の場合は、
全調性の"音階練習と分散和音"に、
様々な"アーティキュレーション"をつけて、
左手と右手の基礎練習にしています。
どちらの手も大切ですが、私が思う理想的は、
"ボーイングとフィンガリングで7:3ぐらい"です。
これが"毎日の基礎練習"。
1セットで目安は"2時間"です。


*
それに、この良い習慣には、
別の良い役立ちもあるんですよ。
"今日のヴァイオリンの健康チェック"。
家族と朝一番に"おはよう"とご挨拶を交わすと
相手が、今日は元気とか、具合が悪そうだとかが、
なんとなく分かるように、ヴァイオリンとも
毎日触れ合うことで、楽器の健康状態が分かります。

これだと、ヴァイオリンに不具合が起きていても
早めにお手当ができるし。
そういう意味でも、"毎日の基礎練習"は
必要ではないでしょうか。
全ては、良い音でヴァイオリンを
奏でるために、なくてはならないコトですね。

"毎日の基礎練習"。
それが、"ヴァイオリンと私と"、そして…
"私の音楽を聴いてくださる方々"への
大切にしたい、"お約束"なのです。
(ende.)


人気ブログランキングへ