さて、《G線上のアリア》は、J.S.バッハ自身が
作編曲したものではなく、後世の偉大なヴァイオリニストの
手によるものです。
さて、その名ヴァイオリニストとは、どなたでしょうか?

ヒント:「やっぱ、ドイツ音楽には、ドイツ人なのかなぁ。」(笑)

$Ms.Violinistのひとりごと-G線上のアリア(後半)スコア










それは"アウグスト・ウィルヘルミ"です。

1871年に、ドイツの名ヴァイオリニスト、
アウグスト・ウィルヘルミ(1845-1908)が、
J.S.バッハの管弦楽組曲第3番の第2曲『エール(アリア)』を、
ヴァイオリン独奏とピアノ伴奏用に作編曲しました。
関連事項として、メンデルスゾーンの尽力により
再び音楽史の表舞台に姿を現したJ.S.バッハを
大オーケストラを用い、現代風な響きへと
手を加えて演奏されることが多かったようですね。

圧巻は、ストコフスキーの《トッカータとフーガ ニ短調 BWV.565》。
皆さまもご存じのオルガン曲を管弦楽でやっちゃうとは。
当時の好みを大いに取り入れた"オーケストレーションが派手派手"。
もともとは薄塗りの油絵だったのが、ごてごてと楽器を越えて
音を幾重にも重ねていらっしゃいます。
(それが時代というもの、批判はいたしませんけれども。)
J.S.バッハも、さぞや驚いたでしょう。
「私も、ストコフスキー版のスコアを見て、フル・オーケストラの
 規模に驚いたっ!!」(笑)

$Ms.Violinistのひとりごと-アウグスト・ウィルヘルミ(肖像画)



















(Ende.J.S.バッハの『G線上のアリア』(第2夜))
The author is "Ms.Violinist."
The verification is "Ms.Composer."


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