冬は、空気が乾燥していて風邪をひきやすいですね。
毎日のヴァイオリンのレッスンを元気に続けるためにも、
皆様には、しっかりと健康管理をお願いしますね。
さて、"ヴァイオリンも風邪をひく"ってご存じですか。
もちろん、人間のように咳が出たり、お熱が上がったり
するわけではありませんが、相手は物言わぬヴァイオリン。
使う側が、ちゃんとそのあたりのことに気をつけて
あげたいですね。
今回は、冬場の湿度の管理とヴァイオリンについての
お話をいたしましょう。
ヴァイオリンにとって、湿度管理が大切な理由は、
ほぼ全ての部品が木材で出来ているので、
湿度が高ければ空気中の水分を吸って、木が膨張しますし、
湿度が低ければ、逆に木が収縮します。
ゆがみや捻れの発生のもとになります。
(しかも、ヴァイオリンを構成する各部分の木材を繋ぎ止めて
いるのも、水溶性の膠(にかわ)。こっちも湿度に敏感です。)
人間にたとえるならば、木も"呼吸"をしているのです。
その呼吸も長い時間をかけて、ゆっくり行われていれば、
それほど問題ではないのですが、
極端な話、一日で湿度(&温度)が大きく変化すると、
急激に膨張と収縮がくり返された結果、
最悪、表板が割れたり、ネックが反ったりすることがあります。
さて、レッスンしようとケースを開けると
悲惨な情景を目にすることになります。
さて、どうすれば良いでしょうか。
結論を先に申しますと、「湿度の大きな変化を避ける」です。
そのために、まずはヴァイオリンはケースに入れおくこと。
なーんだカンタンと思われるでしょう。ええ、そうなんです。
小さな一手間がヴァイオリンへのいたわりになるのです。
では、これはどうでしょう。
「エアコンを頻繁にON/OFFする部屋にヴァイオリンを置かない」。
ということは、誰もいない部屋でヴァイオリンのために
いつもエアコンを動かし続けなければならない。
一般家庭では無理な話ですね。
しかも、演奏のために私とヴァイオリンは、
室外に出なければなりません。
皆様も師事なさっておられる先生にレッスンを受けるために、
ヴァイオリンを持ってお出かけになられるでしょう。
#
そこで登場するのが、"ダンビット"です。
これは、ヴァイオリンを長く奏でられておられる方には
おなじみのグッズですね。緑色のU字型したもので、
中のスポンジ材に適度に水分をあげて、チューブの穴を
通じて湿気を出します。
ヴァイオリンのF字孔から楽器の中に入れて使います。

私のヴァイオリンのうち、メインで使っているものが
かなりのお年で、環境変化に非常に敏感なので、
これを愛用しています。くれぐれもダンビット君に
お水を飲ませすぎないように、ご注意なさってください。
保湿のつもりが、水没してしまったのではちょっと…。
#
もうひとつ、これは最近のものでハイテクです。
"モイスレガート"といいます。
"ヴァイオリンの裏板の形"をしていますね。
かわいいですね。
原理は"赤ちゃんの紙おむつ"ですよ。
ただ、紙おむつは水分を吸収するだけですが、モイス君は、
"水分が多いときは吸い込んで、水分が少なくなると吐き出し"て
くれるのです。しかもその素早いこと。
これだと、冬場だけでなく、夏でも使えますね。
すばらしいモイス君なのです。
皆様もぜひ、お試しくださいませ。

下記は、そのモイス君に同封されていた説明からの抜粋。
モイスレガートは、
湿気を吸放湿して楽器や楽器の音色の保持に役立ちます。
高性能吸水高分子(ポリマー)を使用したシートで、
各楽器ケース内の湿度を、長期間(開封時より約2年間)
40~60%に保ちます。
さらに、どんな場所でも使えて取り扱いが簡単!
飛行機など乗り物での移動による湿度の変化にも対応します。
皆様が素敵なViolinライフを過ごされますように。
(ende.)

毎日のヴァイオリンのレッスンを元気に続けるためにも、
皆様には、しっかりと健康管理をお願いしますね。
さて、"ヴァイオリンも風邪をひく"ってご存じですか。
もちろん、人間のように咳が出たり、お熱が上がったり
するわけではありませんが、相手は物言わぬヴァイオリン。
使う側が、ちゃんとそのあたりのことに気をつけて
あげたいですね。
今回は、冬場の湿度の管理とヴァイオリンについての
お話をいたしましょう。
ヴァイオリンにとって、湿度管理が大切な理由は、
ほぼ全ての部品が木材で出来ているので、
湿度が高ければ空気中の水分を吸って、木が膨張しますし、
湿度が低ければ、逆に木が収縮します。
ゆがみや捻れの発生のもとになります。
(しかも、ヴァイオリンを構成する各部分の木材を繋ぎ止めて
いるのも、水溶性の膠(にかわ)。こっちも湿度に敏感です。)
人間にたとえるならば、木も"呼吸"をしているのです。
その呼吸も長い時間をかけて、ゆっくり行われていれば、
それほど問題ではないのですが、
極端な話、一日で湿度(&温度)が大きく変化すると、
急激に膨張と収縮がくり返された結果、
最悪、表板が割れたり、ネックが反ったりすることがあります。
さて、レッスンしようとケースを開けると
悲惨な情景を目にすることになります。
さて、どうすれば良いでしょうか。
結論を先に申しますと、「湿度の大きな変化を避ける」です。
そのために、まずはヴァイオリンはケースに入れおくこと。
なーんだカンタンと思われるでしょう。ええ、そうなんです。
小さな一手間がヴァイオリンへのいたわりになるのです。
では、これはどうでしょう。
「エアコンを頻繁にON/OFFする部屋にヴァイオリンを置かない」。
ということは、誰もいない部屋でヴァイオリンのために
いつもエアコンを動かし続けなければならない。
一般家庭では無理な話ですね。
しかも、演奏のために私とヴァイオリンは、
室外に出なければなりません。
皆様も師事なさっておられる先生にレッスンを受けるために、
ヴァイオリンを持ってお出かけになられるでしょう。
#
そこで登場するのが、"ダンビット"です。
これは、ヴァイオリンを長く奏でられておられる方には
おなじみのグッズですね。緑色のU字型したもので、
中のスポンジ材に適度に水分をあげて、チューブの穴を
通じて湿気を出します。
ヴァイオリンのF字孔から楽器の中に入れて使います。

私のヴァイオリンのうち、メインで使っているものが
かなりのお年で、環境変化に非常に敏感なので、
これを愛用しています。くれぐれもダンビット君に
お水を飲ませすぎないように、ご注意なさってください。
保湿のつもりが、水没してしまったのではちょっと…。
#
もうひとつ、これは最近のものでハイテクです。
"モイスレガート"といいます。
"ヴァイオリンの裏板の形"をしていますね。
かわいいですね。
原理は"赤ちゃんの紙おむつ"ですよ。
ただ、紙おむつは水分を吸収するだけですが、モイス君は、
"水分が多いときは吸い込んで、水分が少なくなると吐き出し"て
くれるのです。しかもその素早いこと。
これだと、冬場だけでなく、夏でも使えますね。
すばらしいモイス君なのです。
皆様もぜひ、お試しくださいませ。

下記は、そのモイス君に同封されていた説明からの抜粋。
モイスレガートは、
湿気を吸放湿して楽器や楽器の音色の保持に役立ちます。
高性能吸水高分子(ポリマー)を使用したシートで、
各楽器ケース内の湿度を、長期間(開封時より約2年間)
40~60%に保ちます。
さらに、どんな場所でも使えて取り扱いが簡単!
飛行機など乗り物での移動による湿度の変化にも対応します。
皆様が素敵なViolinライフを過ごされますように。
(ende.)
