ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲にも、協奏曲の形式の典型として
第1楽章のコーダの前にカデンツァを演奏する部分があります。
残念ながら、ベートーヴェン自身によるオリジナルの
カデンツァはありませんが、後世の名ヴァイオリニストたちの手による
素晴らしいカデンツァ作品が残されています。
現在までに最も好まれ、使われているのは、誰の作によるものと
皆様は思われますか。





$Ms.Violinistのひとりごと-フリッツ・クライスラー(写真)

それは、「フリッツ・クライスラー」です。
ヴァイオリンの名手で、かつ作曲家でもあった
フリッツ・クライスラーのカデンツァが最も使われています。
ヴァイオリンを知り尽くし、作曲技法も充分に
心得ていたので、ヴァイオリニストたちがカデンツァで
奏でてみたいと思わせるフレーズをふんだんに盛り込んで
いるからでしょうね。

$Ms.Violinistのひとりごと-Beethoven Vn協奏曲 Cadenza


ちなみのブラームスのヴァイオリン協奏曲のカデンツァも
クライスラーのものが好まれています。



 
ギドン・クレーメルさんの音源は、シュニトケ作による
ティンパニ入りの変わったカデンツァを聞くことができますよー。
  
ここまでで、お名前の登場したドイツの3人の作曲家、
ベートーヴェン、ブラームス、メンデルスゾーンの
ヴァイオリン協奏曲を合わせて、
《3大ヴァイオリン協奏曲》と呼ばれています。
ワタシ的には、チャイコフスキー作品も含んだ
《4大ヴァイオリン協奏曲》を支持したいですね。

だって、
「大勢でワイワイさわぐ方が楽しいでしょ」。




(Ende.ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61(最終夜))
The author is "Ms.Violinist."
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