ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は、
私が今更言うまでもなく、独奏ヴァイオリンの闊達で
華麗な旋律美の飛翔に加え、管弦楽の重厚な響きも備えています。
この曲は《ヴァイオリン協奏曲の王者》と呼んでも
決して過言ではないと思います。
また、時代は下りますが、メンデルゾーンやブラームスの
作品と合わせて《3大ヴァイオリン協奏曲》と称され、
聞き手の人気も伴って、プログラムに取り上げられる頻度の
極めて高い名曲中の名曲です。

$Ms.Violinistのひとりごと-ベートーヴェン(肖像画)
















「で!」 その中でも他に比べれば演奏しやすいのが、
「メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲」です。
聴いて良し。奏でて良しの名曲だと思います。


$Ms.Violinistのひとりごと-フィリックス・メンデルスゾーン=バルトルディ















 
メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を呼ぶときに、
よく使われるのが《メン・コン》。
ただの言葉遊びだけど、
互いに、その言葉で通じ合うと嬉しいのは何故?
"ちょろ~ん"と仲間意識というか、連帯感というか。
"コイツとは(話が)通じる感"がイイのか?
「わかんないねー」。

ちなみにベートーヴェンのは《ベト・コン》。
ブラームスのは《ブラ・コン》。
チャイコフスキーは《チャイ・コン》。

でもね、ワタシ知ってるんだよね。
実は、メンデルスゾーンがヴァイオリン協奏曲を2曲書いてるって事。
とってもメジャーな《ホ短調》と、限りなくマイナーな《ニ短調》。
マイナーなニ短調は、1951年にユーディ・メニューインさんが偶然に
発見されるまでは完全忘れられていた作品。
その知名度はホ短調と比べものにならないですし、
やはり、作品として、はっきりと劣るようです。
間違っても、スノップな音楽学学者の先生に再評価されませんように。
だって、「メン・コンのホ短調がね……」ってなると、
気軽に呼びにくくなる。
しかし、他にもヴァイオリン協奏曲は数多く作曲されているのに、
このコたちだけが《略称》とは、やはり『ただ者』ではない!?



(Ende.ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61(第1夜))
The author is "Ms.Violinist."
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