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怒こることは問題の解決策ではなく
問題の先送りです
親が何かを怒りました
子どもがそれを止めました
それは
悪いことだと自分で考えたから止めたのではなく
怒られたから、とりあえず止めたのです
つまり、怒られなければ止めない子の出来上がりです
怒ってくれる人がいなければ判断できないということです
怒るのには知恵はいりません
必要なのは体力です
しかし
教育には知恵が必要です
知人にこの話をしたところ
「でも怒られないで育って、社会人になってから初めて怒られて、仕事辞めちゃう人もいるでしょ」
と言われました
これは話の論点自体がズレています
「怒られて育つ」か「怒られないで育つ」かの話ではないのです
「自分で考えて判断できるように育つ」か「自分で判断できないまま育つ」かの話なのです
怒られても、怒られなくても、自分で考えて判断ができなければ、仕事はできません
怒られることは
親にとっては体力を消費する大変な指導法ですが
子どもにとっては楽な指導法なのです
何をやっても怒られておけば済みます
反省したフリで済みます
聞いていればいいだけです
最悪の場合、そこから何も学んでいません
なぜ怒っているのか疑問を感じているかもしれません
つまり、大人の自己満足です
私たちにとって、一番しんどいのは
実は自由です
明日から自由にしていいよ！と言われたら何もできない人が多いのです
それは、自分で考えていないからです
自分で考えるとは
自分の頭を使うこと
怒られることの何倍も疲れます
だから私は怒りません
怒って済ませるという楽な方法は取りません
全部考えさせて説明させるという
最も大変で、最も力になる、最も役に立つ
その方法を取っています
子どもにとっては、かなりしんどいですよ
その分、力になりますよ！
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