藤枝市のピアノ教室
藤枝市の大人のピアノ教室
吉川ピアノ・ソルフェージュ教室です
浜松国際コンクール最高位で今回2018年の審査員でもある
アレクサンダー・コブリンさんのマスタークラスも聴講したのですが、公式HPにインタビューです。
ご自分も若きピアニストで浜松国際コンクールで最高位(1位なしの2位)であり今回審査員としての参加です。
【ーコンクールの審査で、次のステージに進んで欲しいと思う、つまりまた聴きたいと思うのは、どのようなピアニストでしょうか?
私が求めているのは、自分自身よりも音楽のほうを愛している演奏家です。腕を高く振りあげたり、まるでニルヴァーナに入っているような感じで体を動かしたりする演奏家には関心がありません。
私は音楽で、心に触れられたいし、泣きたいし、笑いたい。作品や作曲家の世界に連れて行かれたいのです。歴史上の偉大な演奏家を聴いていると、誰の演奏かということが表に出てきません。例えばルービンシュタインの演奏を聴いていると、これはルービンシュタインだ!という気持ちは自然となくなり、純粋に音楽にひたって楽しむことになる。それは、彼らが自分たちのエゴをよそに追いやって音楽を奏でているからです。そういう演奏家は、すばらしいですね。】
インタビューの一部は、以前書いた「生徒さんのお母様からの質問」に対する答えにもなると思います。このような質問が多くなりました。
以前の記事が長くなってしまったので、こちらに移しました。
の質問
他の教室の発表会やYOUTUBEを見ても、幼稚園の小さなお子さんでも 手や身体をすごく動かしたり、皆が皆同じように手を高くあげたりしているのを見て驚きました。
ああいう演奏をしなくてはいけないのでしょうか?我が子はあんな風にはできないのですが。
そうですよね。私もそのような演奏を見かけます。YOUTUBEにしても、どのような演奏を指して質問されているのかも分かっています。
今はなんでも調べればネットで出てきてしまうので、良い悪い関係なく情報が入ってしまいます。
それは今回の審査員の方も「どこの誰かの真似にならないように」と心配されていました。
いろいろな考えがありますので、あくまでも個人的な意見を書きます。(私の周りの音楽家指導者、恩師、調律師、音大指導者の友人たちも同様の意見です)
まず、
”自然に生まれる心の動き、音楽表現としての動き”、
脱力やいい音を出すための”理にかなった動き”
は必要です
内面的にも、全く動きなし、無表情ではなく、
音楽を感じて湧き出てくる自然な動きは欲しいです。
そして、
プロの方の演奏や演奏活動をされている方、
由緒あるコンクール、今日行われたような国際ピアノコンクールのレベルでは、不必要で無駄な動きをする人はほとんどいません。
音大やピアニストとして実際に演奏されている先生に習えば、間違いなく「その身体を揺らしたり、無駄な動きを止めなさい」と直されます。
ピアノを弾く時は、一音一音全て、(和音はバランスの配分も)心をこめて、細心の注意を払って演奏します。
大げさな動きは、一見音楽を感じているように見えるかもしれませんが、 ”指先”や”聴くべき耳”に集中することができず、本当のいい音を出す為にむしろ妨げになると考えられています。
私もそうですが、無駄な動きがいったん身に着くと、
後から直すのも大変です。
今回のマスタークラス(プロの為、プロを目指す方のレッスン/今回の場合は、本選に進めなかった方に審査員が指導)でも、身体を揺らしたり腕を使いすぎたりなど余分な動きをするピアニストさんは 勿論いなかったのですが、
それでも 動き過ぎること、大げさに表現しすぎると どの審査員からも注意を受けていました。
私もレッスンから遠ざかると 自己流になったり悪い癖が出てしまったりしますから気を付けなければ、です。
指先から 音を引き出すように・・・です
(私も生徒さんに伝えています)
もう一つは、10/16「音楽で生きていく、音大に進むと考えたら読む本」という記事にも書きました、茂木大輔さんの著著の中にある内容も参考になるのではと思います。
色々な考え方があります
そもそもピアノは自由に弾いていい楽器なので、何が正しくて何が間違っているか、ということもありません。
ただ情報があまりに多いとご家族様も迷いますね。
その為、教室では「生徒さん専用ページ」でおすすめできる動画をお知らせしています。