リスニング能力の二極化の原因
タイムラインに流れてきたのでちょっと読んでみた。まずは皆さんにも上記の記事を読んでいただきたい。
僕は英語の勉強方法に関して持論がある。中学・高校を通して英語を学んできたその方法は、 おそらく周りの生徒と大きく異なったものであった(その良し悪しには賛否両論だと思われるけれども)。
英語のリスニングは,聞き取れる人と聞き取れない人の差が歴然としていると感じる。 聞き取れる人は,それができない人は逆にどのように聞こえているのかを不思議がるぐらいである。 彼らの間の違いは一体何なのか。
アクセントに対する意識の低さと違和感
この記事ではその原因として、英語のネイティブは"to"などの単語を弱く発音し、 それがノンネイティブにとっては聞き取りづらいからだと述べている。 この記事を読んでいて改めて感じたことは,日本の生徒が英語を勉強するときに、 如何に英語を聞いていないかということである。
僕は中学生の頃,これといって英語の問題集を解いたりしなかった(宿題は答え写して出した)。 他方で英語のラジオ番組やPodcastはほぼ毎日聞いていた。また,高校に入ってからも英文解釈の問題集を解くことはまったくしなかったが, Full Houseの英語版は全話見た。リスニング中心の勉強をしていたのである(勉強というよりは普通に楽しんでいた)。
普段からリスニングをしていると,前述したような抑揚はまったく苦痛でない。逆に抑揚をつけていない (いわゆる日本人が話す)英語を聞くと非常にきもちわるく感じる。一言一言を強調していてもはや内容が頭に入ってこない。
学校教師がアクセントに労力を割けない現状
この記事では発音を「先生も誤解している」と書いてあるが,これは間違いだろう。先生は正しい発音を知っているはずである。 しかし,それを授業ではいちいち用いない。何故かと言うと授業は日本語でなされており,いちいち切り替えるのが面倒だからである。 日常生活でComputerを普通に「コンピューター」と発音するように,カタカナ語でいう方が楽なのだ。
このようにいうと,それならば生徒が正しい発音を学べないのは先生のせいじゃないか,と言われてしまいそうで, 実際その要素も大きいとは思うのだが,発音の勉強は自宅でやるものであると僕は考える。 シャドウイングなど,いろいろな方法が提案されているが,DVDや洋楽を聞いて,記憶に残ったフレーズを口ずさむだけで十分である。 それを何年も続けていけばリスニングは問題にならないであろう。
日本の学校では必要悪に迫られてReadingとWritingに力を注いでいるのが実状だけれども、僕はSpeakingとListeningをすすめたい。 まず,SpeakingをするためにはListeningが必要である。
国内外での学力差の原因
Speakingに関して言えば、日本の一般的な英語教育を受けた生徒とListeningから英語を学んだ生徒には、 次のようなしゃべり方の違いがうまれる。
前者の場合、基本的に文章を1単語ずつ考えていくスタイルになっている。そのため,途切れ途切れの英語になる。 途切れなしに言えたような場合も、それらを1単語ずつ組み合わせていき、 ある程度のまとまりになった時点で口に出して言っているような場合であり、本質的には変わらない。
後者の場合、フレーズ単位で口に出して言う。そのフレーズはListeningを通して何度も聞いたものであり,非常にスムーズに話せる。 もちろん発音・抑揚も完璧である。
したがってSpeakingをうまくやるためにはListeningを十分こなし、フレーズを耳に染み込ませる必要がある。 SpeakingができるとReading,Writingの能力が向上する。
Writingに関してはすぐに想像がつくだろう。ほとんど時間をかけずになめらかな英語がかける。Readingに関しては ちょっと想像がつかないかもしれないが、読むスピードが格段に向上し、さらに文章の切れ目などが容易に把握できるようになる。
普通に読んでいるつもりでも、まわりと比べて速読になっており、しかも把握もできている。 センター試験が半分の時間もかからないわけである。以上の理由から僕はSpeakingの練習をすすめたい。 話す相手がいるのならば話は簡単だが、一般的にそうもいかない。そういう場合は独り言でもよい。 ここだけの話、僕は中学以来英語の独り言をしゃべり続けてきた。
決して万能ではないものの
最後に僕の英語の勉強方法の弊害を述べておこう。 まずなによりも文法的にきわめてややこしい文章が出されると、わりと困る。 英文解釈の問題集とかやっていないのでテンプレも知らない。
さらにWritingに関しても、高度な議論や主張をおこなう作文ではかなり手こずる。 そんな内容のフレーズはListeningでめったに聞かないからである。 ここでは日本の一般的な英語教育と僕の英語の勉強方法を述べてみたが、これのどちらにも当てはまらない。 独自の勉強法を開発してみるのも面白いと思う。
そもそも何のために英語を学んでいるのか、論文の読み書きが出来ればそれでよいという人間は、 現状の受験英語に満足しうる、かもしれません。しかし殆どの学生はカジュアルな、 そして自然体で互いのことを良く知るためのコミュニケーション手段として英語を使えるようになりたい、 そう考えているはずです。
リアリティの形成はclassoncloud(coc)でも最も重視している要素の一つですが、彼の学習スタイルにも、 その意識は顕れています。
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