
大きく分けて家庭のタイプは4つくらいしかありません
①医療
子供を牢獄におしこめようがとにかく医者に仕上げるタイプはこれが殆どです。そして他の業種のことを殆ど知らない。親からのプレッシャーで重度のオタク化する傾向が一番強いのもこのタイプです。時代の節目も読めない傾向が強くあることは前述した通りです。学力は高いが「勉強しかできないバカ」が一番多いのが実は医療系の家庭です。high achieverであることに最適化されています。
また言語能力が低い傾向があります。これも時代を読む力が弱くなる傾向に拍車をかけています。数字に強い分の代償となっている面があると考えます。
②外資
グローバル人材を声高に叫ぶ人間は外資上がりが大半です。そして英語教育ばかりを熱心に売り込む傾向があるのはその中でも大部分を占める事務職側です。
正直英語以前に学ぶことも山ほどあれば、そもそも文系側は科学のsenseがないのでこれを売りにすることができません。それが自明であるため英語教育に特化する傾向がありますが、英語だけできてもダメであれば、それ以前に科学に理解を示せない人材が、機軸産業においてはもはや要らなくなりつつあるのでこの時点でダメ、という言い方もできます。
③研究者/技術職
医者の家庭の子供と並んで重度のオタクが多いのが研究者/技術職の家庭です。親自身がまたそうであることが通常であるためです。
医者以上に頭の中が偏ってる傾向があります。人と向き合う必要がさほどなければ、自身の競争力が科学なり技術の中で模索を続けることに競争力があることを自覚しているが故に、さらにそちらへ重心を置こうとし、結局人格がさらに偏るという構造なのかなと思われます。
④国内企業の事務職
進学校の中ではプレゼンスが低めの家庭です。割とnormalな子供が多い印象です。極端に偏ったストレスもかからなければ、労働時間も①-③と比べれば人間らしいものであるのが通常で、生活リズムが崩れていないことも大きいとは思います。
他方でそうであるが故に突出した競争力を磨くことが環境面からしても難しい傾向はあるように思います。ただ、先に挙げた文理にまたがる理解を示す、という点において、特に科学への理解が致命的な弱点となっているのがこの家庭です。
例えば「テイラー展開」「反応機構」「アルゴリズム」と言った日常的に進学校で使われてるキーワードを会話の中に織り込んでも??となることが通常です。
<4タイプの家庭と世界観の断絶>
それぞれの家庭像を想像してわかる面もあるとは思いますが、殆ど互いに接点がありません。あるいは他業種に対する理解を示せない。親自身がいうほど他者を理解していないわけです。子ども自身の視野の狭さは、親自身の視野の狭さが原因であると確信しています。
先日も帰国子女で友達が1200いる高校生と接点を得るに至りましたが、主に進学校の子との接点がこれまで多かった僕との間の共通の友達はゼロでした。そのくらい世界観が断絶していることを意味しています。
そもそも親世代自身が他者なりその背景に対して自身の世界観と連続的で後輩んにわたる世界観を構築できていないことが、日本が貧しくなっていることの最大の要因であると考えています。
「医者は収入が安定」と言ってる家庭は、要するに離れ小島となっている①に乗り込んで隔離され、保護を受けたいと言ってるに過ぎません。実際のところは国家予算が萎めば診療報酬も下がり、所得も減ります。
「東大がなんでも一番」と言ってる家庭は④が多めです。いうまでもなくこの中では最も科学に疎い層でもあれば、大企業の寄らば大樹の陰に保護されていることが通常の層です。
研究が実力主義の世界であることを知っている③の家庭は別に学部からどうしても東大に乗り込むべきだなどとは言いません。あくまで自分の関心をつきつめろというのが通常です。
外資の家庭はこれはこれで実力勝負ですが、道徳観がねじれている場合も少なくありません。もっと言えば国内の倫理観と整合性を保てていない場合が多い。そのため能力以前に価値観が違うため、誰もがついていけるような環境でもなければ、特に米系企業がそうですが傍若無人なタイプの方が「向いている」場合も多々あります。
所詮人間の性格は先天的な資質にもよるところは大きいですから、環境要因で変わることも少ないでしょうが、ただ言えるのは昔からある日本人特有のコミュニケーション能力の低さは笑えないという話です。互いの世界観を互いに知らないがために、活かし合うことができない。文理以前に他者を理解できていないわけです。
「すきなことをやればいい」の弊害は、他者を生かして富の相乗効果を生み出せないことにあります。リベラルアーツはそれを防止する効果もあれば、日本の中等教育にかけているのがコミュニケーションそのものであり、それがいかに貧しさをもたらし得るのか、親も子どもも認めようとしない断絶が広がる背景にはこうした事情があると考えています。互いの認識の仕方を感覚レベルで理解できるようにならなければ、次の豊かさを生み出す段階には踏み出せません。
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