
次回の食事会は中高生対象で、7/11,12となります。どうぞふるってご参加ください。
概要は記事下部のリンクからご覧ください。
最近海外進学がある種の流行になっています。選択肢が増えることは良いことです。他方で今年は何人か、海外進学を決めた学生と会った中で抱いた感想を、理系進学という観点から少し整理してみようと思います。
理系が少ない
先ず理系が少ないです。少なくとも10人程度、海外進学を決めた、あるいは考えていた学生の中で理系志望の学生は1人しか居ませんでした。しかもその一人の学生はcompter science志望であり、言うまでもなくこれはアメリカの大学のお家芸です。この背景は容易に想像することが出来るのですが、主に二つあると思われます。
言語への関心が低い
大きな理由の一つが英語に対する無関心です。勿論これは褒められた話ではありませんが、ただでさえ日本の中高生の理系科目の学習は多くの時間を割かれますから、言語の学習を後回しにしたり、学習コストの高さから無駄とすら見なす場合は少なくありません。
学費が高い割には目に見える質の違いが見られない
何より学費が高い。日本でも私立は理系の方が高いですが、元々高いアメリカでは尚更と言えるでしょう。勿論グラントを得ることが出来れば話も違う場合もありますが、例えば東大とMITやCaltechとの学部教育の水準の違いが歴然たるものだという話は聞きません。
又理系の場合はその国や大学によって分野毎の明確に競争力に違いがありますから、何でもかんでも理系は海外、という発想にはならなくなります。
文系の学生は良いかもしれないが
結論からして文系の学生、特に英語一点特化の学生からすれば、「海外への憧れ」もともない、満足に至る場合もあるかもしれませんが、少なくとも理系の学生からしてみれば魅力が少ないのが現状なのかな、と思われるのが学部からの海外進学です。
他方で高卒の時点では主要三科全て高水準で底力を維持出来る人間はその後の伸び幅もかなりのものだとは思います。進学校でも中々居ません。COCではそういうタイプを量産出来るようにしたいと考えていますが、地道な積み上げと大きなストレスもかかる長考が何より求められる理系科目から、10代の時点で逃げた人間が、その後の人生の中でそれと向き合えるようになることは、先ず無いかと思います。
科目のバランスを崩さずに学ぶ,特に理系科目から逃げない、と言うのは、10代にあっては人格形成ももろに織り込まれるため非常に重要な要素です。社会人になってから英語を学ぶのは簡単ですが、学部以上の数学をしっかり学ぼうとしても先ず無理です。
こうした話題を総合すると、元々数理科学に適性が無く、専門職として行きて行くことを先ずは既に確定させている学生や、computer scienceをはじめとする、明らかにアメリカの大学に競争力のある分野に学びたい学生からすれば、海外進学は一つの選択肢にはなるかもしれません。
他方で金銭面でのコストと、英語一点特化型の学力を身につけることによるバランスと素養の悪化が懸念される多くの学生にとっては、選択から早い段階で外れることが多いのが現状だとは思われます。
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