No.43 お客さまのお財布の中身を勝手に想像してはいけない | パートから社長になった坂本玖実子の「雨のち晴れ」ブログ

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株式会社クラスモア 代表取締役 坂本玖実子 公式ブログ

「昨日買った8万円のリクライニングチェアを
キャンセルしたい」

お得意さまから電話がかかってきました。

 

私が外出中に若い社員が代わりに接客して

いったんお決めいただいたチェアでした。

 

「あとで考えたらなんとなくしっくりこない。

再度選び直したいので相談にのってほしい」

 

という内容でした。

 

実はこの方は女性の公認会計士で、

お金持ちではあったのですが、目立たない

地味目な服装をされる方でした。

ただし、地味でも上質なものを好む方でした。



あらためてご来店いただき、最終的にお求めいただいたのは

65万円のリクライニングチェアでした。

 


最初のチェアの8倍の金額でしたが、

 

「やっぱり貴方に相談してよかった。

毎日、仕事から帰ってきてこの椅子に座るのが楽しみよ」

 

と、とても満足して帰られました。

 

 

若い社員は「あまり高額なものをすすめては悪い」と

判断して、お客さまのニーズを汲み取ることが

できなかったのだと思います。

 

もちろんこれは、高いものを売ればいいという

ことではありません。

 

 

私が以前3,200万円分の家具を売ったときも

 

「こんな高いもの、大丈夫かしら」

 

などとは思いませんでした。

 

「お客さまが長く心地よく使えるものをおすすめしよう」

 

という気持ちでした。

値段ではなく、気にいって長く使っていただけるものを

おすすめするのが一番いいと思っていました。

 

実際にそのお客さまの場合、リビングのソファは

それほど高額なものではありませんでした。

ダイニングセットは500万円ほどのでしたから

それからすれば、本来ならソファも1脚200万円

くらいのものを買っていただくのですが、

実際は40万円のものでした。

 

ソファや一人掛けの椅子は、座ったときに腰が

ぴったりと収まるものが一番いいのです。

お客さまが実際に座ってみて、

 

「あ、これ、座り心地がいいな」

 

とおっしゃったのでおすすめしたのです。

もちろん、品質のよいものでしたが、決めるのは

値段だけではないということです。





高いと感じるか安いと感じるかは、
人によってまったく違います。

営業担当が自分の価値観で
「高いだろう」と考えたり、
「この人はこのくらいの予算だろう」と
勝手に思ってしまってはお客さまに対して
たいへん失礼なことになってしまうのです。


・・・つづきます。また読んでくださいね

※文中の画像はイメージです

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