○「脳を若返らせる」メカニズム○
血管の若返りや代謝アップなど、足腰を動かして歩くことには多くの健康効果があります。
全身の筋肉の約7割が集まる足を刺激することは、病気予防の基本です。
さらに、歩くことの効果は身体だけにとどまりません。
実は「脳」を活性化させるスイッチでもあるのです。
■歩く趣味で体も脳も若返る
歩く趣味は足腰を鍛えるだけでなく、脳も若返らせるという効果があります。
一言で言えば、人間の足と脳は直結しているから。
人類の祖先がすでに砂漠化していたアフリカの北東部で二足歩行を始めたのは、
今から400万年以上も前のことです。
チンパンジーよりも賢いボノボというサルが、餌を求めるために四足歩行ではラチがあかぬと、
二本足で森から森へ移動したのが、人類化への起源とされます。
もちろん人類は突然この世に出現したわけではない。
サルの進化の系統から分かれて人類として進化を遂げるのですが、
両方の遠い先祖が同じだったということを端的に表す証があるそう。
哺乳類の中でサルと人間だけがこの世の中をカラー画像で見ています。
サルと人間以外の哺乳動物は白黒画像の世界で生きています。
総天然色で世の中を見、さらに直立二本足歩行を身につけて人類の脳は飛躍的に進化。
全体重を二本の足で支えるため、足には大きくて強い筋肉が必要でした。
しかも二本足歩行は、四本足に比べてはるかにバランスをとりづらい。
わたしたちの祖先は、不安定な二本の足でバランスをとりながら、
歩き回り、走り回って獲物をとらなければならなかったのです。
二本足歩行をするようになって、はるかに複雑な動きをする大小の筋肉を
正確に動かすため、おびただしい数の神経が動員されるようになり
こうした体中の筋肉を動かす神経の束が集まっているところが脳なのです。
とくに足には大腿筋という大きな筋肉があります。
歩くことによって足の大きな筋肉が動けば神経組織を通じて大きな刺激が脳に届く。
脳が刺激されれば活発に活動する。
脳が活発に活動する状態を「若々しく脳が動いている」というのです。
■脳が若いか年老いているかは必ずしも年齢とは関係がない
年齢が若くてもあまり歩かず、脳に伝わる刺激が乏しければ、脳は活発に動かない。
覇気がない若者たちは「脳年齢」は見た目よりはるかに老いています。
逆に年齢は高くても、好奇心をもって歩き回っていれば
「脳年齢」は見た目よりずっと若いはず。
しかも、今まで歩いていない人でも歩き始めれば、
脳はふたたび活発に活動を始めます。
つまり脳が若返るのです。
歩けば脳は若返る。そう信じて歩き続けてください。
