◇懐石料理と会席料理の違い◇ | セレクトショップCLASS enjoy life

◇懐石料理と会席料理の違い◇

 

 

「懐石料理」と「会席料理」は、読み方が同じなので混同されることもありますが、

本来懐石料理は茶会の料理のこと、会席料理は宴会料理のことを指し、

どちらも室町時代に広まった「本膳料理」から発展したと言われています。


■懐石料理
懐石料理とは、茶会で濃茶をいただく前に出される簡素な料理のことです。

茶道の心である「わび・さび」を料理で表現しており「旬の食材を使う」

「素材の持ち味を活かす」「心配りをもってもてなす」という三大原則があります。
懐石料理の献立は「一汁三菜」が基本であり、食事の最初に飯と汁が提供されます。

茶をいただく前に空腹をしのぐための料理なので、

量は控えめで味の濃いものや揚げ物、派手な飾りつけは避ける傾向にあります。

また、食事中の作法は茶道の各流派によって厳しく決められており、

箸の置き方や食事の順番、食べ終わるタイミングに至るまで、

全て作法に従ってすすめていきます。

■会席料理

「会席料理」とは、人と人が会う席で出される料理、

つまりお酒と一緒に楽しむ宴会料理のことです。

懐石料理と同じく一汁三菜が基本ですが、献立に細かいルールはなく、

華やかな見た目で品数が多いのが特徴です。

刺身や焼き物などを肴に酒を楽しむ、まさに「ハレの日」の料理といえるでしょう。

また、お酒の席の料理なので作法に細かい決まりはなく、

飯と汁は食事の最後に提供されます。
会席料理が現代のような形になったのは江戸時代からです。

当時は連歌や俳諧の席で出される簡素な料理を「俳席料理」と呼びましたが、

それが次第に豪華な宴会料理になり、

後に「会席料理」と呼ばれるようになったと言われています。

現代では、会席料理はお祝い事などで提供される一般的な料理形式となっています。

■献立や料理の違い
内容はお店によってさまざまですが、以下がおおまかな流れです。
・懐石料理の献立
1.折敷(おしき)・・飯、汁、向付(むこうづけ)
2.椀盛(わんもり)・澄まし汁
3.焼き物・・・・・・焼魚
4.箸洗い・・・・・・小吸い物
5.八寸・・・・・・・山海の幸の肴
6.湯桶・香の物・・・おこげに湯を注いだもの、漬物
7.主菓子・濃茶・・・和菓子、濃厚な味わいの抹茶

懐石料理は、飯、汁、向付、椀盛、焼き物までが「一汁三菜」の基本の献立です。

その次に箸洗い、八寸、湯桶と続き、

最後に茶会のメインである濃茶と主菓子を楽しみます。

また、これに加えて「預け鉢」や「強肴(しいざかな)」という、

煮物や酢の物などが出されることもあります。

焼き物や八寸などは大皿に人数分が盛りつけられており、

それを各自が取り分ける「取り回し」が一般的です。

・会席料理の献立
1.先付け・・・・・・・・お通し、前菜
2.お凌ぎ(おしのぎ)・・一口サイズの寿司や蕎麦
3.椀物(わんもの)・・・澄まし汁
4.向付(むこうづけ)・・お造り

5.鉢肴(はちざかな)・・焼き物
6.強肴(しいざかな)・・煮物、和え物、揚げ物など
7.止め肴(とめざかな)・酢の物、和え物など
8.飯・香の物・止め椀・・飯、漬物、味噌汁
9.水菓子・甘味・・・・・果物、シャーベットなど
会席料理の献立は厳密なルールがないので、料理の品数や順番はさまざまです。

これに加えて揚げ物、蒸し物、八寸などが出されることもあり、

料理は一人一皿ずつ提供されるのが一般的です。

また、会席料理は宴会料理なので、季節の花や野菜の飾り切りなどをあしらって

見た目華やかに仕上げます。

 

■現代の懐石料理
茶道を嗜む方でない限り、本格的な懐石料理をいただく機会は少ないでしょう。

実際、現代の懐石料理は「茶会のための食事」という認識は薄くなっており、

時代の流れと共に「お酒を楽しむための食事」に変わってきています。

そのため、茶会でいただく食事は「茶懐石」

料亭でいただく食事は「懐石料理」と呼んで区別することも多いです。

ちなみに、より手軽に懐石料理を楽しみたい方は「松花堂弁当」がおすすめです。

松花堂弁当は懐石料理をもとに作られているので、

料理の配置は懐石料理の定石どおりになっています。

献立も飯、向付、椀盛、焼き物、八寸など、一汁三菜を基本としており、

いろいろな料理を少しずつ楽しむことができます。