◆20歳のときから10キロ以上太ったら要注意◆
「20歳のときから10キロ以上太った」
「ちょっと血圧が高い」
「親族に糖尿病の既往歴がある」
どれもありそうなことばかりですが、
これらに当てはまる人は「かくれ糖尿病」かもしれないのだそう。
糖尿病というと太った中高年の男性をイメージする人が多いようですが、
日本人の場合、太っていなくても糖尿病を発症します。
しかも、その多くが「かくれ糖尿病」と呼ばれ、
本人が気づかないまま病気が進行しているケースがよくあります。
いうまでもなく、気づかないのは自覚症状が現れないからです。
しかし生活習慣や検診結果を見ていくと、なりやすい人の傾向がはっきりするらしい。
「ちょっと高血糖」「ちょっと高血圧」「ちょっと高LDLコレステロール」が
いちばん危ないというのです。
まず気になるのは、20歳のころと比較した体重差。
普段はあまり気にかけないかもしれませんが、
「昔は痩せていたのに、気がつけば体重が10キロ以上増えていた」
という方は意外と多いはず。
社会人になって以降は、生活リズムの変化や運動不足、ストレス、
外食の増加などが原因でじわじわと体重が増えていくのは珍しい話ではない。
基礎代謝のピークは20代前半といわれているため、
20歳の頃と食事量が変わらなければ加齢とともにどんどん太ります。
しかし医学的に見ると、20歳からの体重増は
慢性疾患のリスクが高まっているサインです。
なぜ危ないのかといえば、20歳以降に増えた体重はほぼ内臓脂肪だから。
したがって、BMIが正常でも、
この10年くらいで数値が上がっている人は注意してください。
そういう人がするべきは、当然ながら体重を減らすこと。
とくに生活習慣病のリスクが急激に高まる40〜50代は、
体重減の効果を最大限に得られるチャンス。
ただし、気をつけたいのが減らし方。
体重を減らす時に大切なのは、急激な減量ではなく「持続可能な減量」です。
一般的には半年〜1年で現在の体重の最大5%を目標にするのがよく、
例えば80キロなら4キロ、70キロなら3.5キロです。
これだけでも血糖値や血圧、脂質が改善し、薬を減らせることもあります。
急激に体重を落とすと、体が飢餓状態と勘違いしてリバウンドしやすくなります。
筋肉も落ちて基礎代謝が下がるので、かえって太りやすい体質になるのです。
がんばってダイエットしても、
それが生活習慣病を進行させる原因になったのでは意味がないです。
なお糖尿病も生活習慣病のひとつですが、ほかの病気と同じように
生活習慣だけでは説明できない部分もあり、その原因と考えられるのが遺伝です。
親が糖尿病の場合、その子どもが糖尿病になるリスクは約3倍に高まるとされ、
親族にいると約2倍高まるといわれています。
といっても、遺伝的な要素を持っているからといって、
必ず糖尿病になるわけではありません。
遺伝の影響は3〜4割と考えられます。
ただし、そうはいっても楽観的にならないでください。
たとえ同じ生活をしていたとしても、遺伝的な要素を持っている人は
持たない人にくらべて発症率が高いから。
30〜40代で発症する人もいるという。
また、合併症が進みやすく、腎臓や神経へのダメージが出やすいともいわれているので
注意が必要です。
親や親族に糖尿病の人がいることがわかったら、
「人より早めにサインが出た」と受け止めて、これまで以上に検査を怠らないことです。
「親が糖尿病だから自分もなる」とあきらめる必要はまったくありません。
いまのところ健診の数値に問題がなかったとしても、
これからの検査も細かくチェックしておきましょう。
早めに、そして定期的に検査をすることがなにより大切です。
もちろん糖尿病以外でも、親や親族に心臓、脳、腎臓の病気がある人がいるなら、
念入りに検査をしておくべき。
さらにいえば、必要以上に慌てることなく、
冷静さを保ち対処することが重要なのです。

