○疲れやすさを感じる女性が食べるべき野菜○
野菜には、ビタミンやミネラル類、食物繊維が多く含まれています。
特にビタミン類は、ご飯に含まれている炭水化物を体内で
エネルギーに変える役割を持っているため、欠かせないものです。
またミネラル類のなかでもカリウムを多く含み、
余分なナトリウムを体外に排出する働きがあり、高血圧の予防も言われています。
野菜が不足すると、心臓病や脳卒中のリスクが高くなると報告されています。
野菜のなかでも特におすすめは、
ブロッコリーやトマト、さつまいも、小松菜です。
●ブロッコリー
ブロッコリーはビタミンAやビタミンC、ビタミンK、ビタミンB群、
カリウムなどバランスよく含まれています。
特につぼみの部分にあたる「花蕾」には、
ビタミンCがレモンの2倍以上含まれています。
ビタミンCは、コラーゲン生成に必要なビタミンです。
日焼け予防や免疫抵抗力を高める働きがあります。
ビタミンCには抗酸化作用があると言われ、
がんや動脈硬化、老化防止にビタミンCは有効であるとされています。
肌の老化が顕著に現れやすい40代には、ブロッコリーを食べることを意識しましょう。
●トマト
トマトには赤色色素を持つ「リコピン」が含まれています。
リコピンは、抗酸化作用を持ち
ビタミンEよりも約100倍以上の抗酸化作用を持つ脂溶性色素成分です。
がんや心臓病のリスクを低減し、さらに肌の老化を防ぐ効果があります。
トマトを生で食べるより、加熱調理して食べることがおすすめです。
リコピンは加熱しても壊れにくく、油と一緒に食べると吸収率があがります。
例えば、冷やしトマトにオリーブオイルをかけたり、
トマトを加熱してソースを作ったりすると効率的にリコピンを摂取できます。
●さつまいも
さつまいもは、通常の炭水化物と比べて食物繊維が豊富で、
消化・吸収が緩やかなため血糖値の急上昇を防ぎます。
それに加え、ビタミンCやカリウムが豊富に含まれており、健康維持に非常に有益です。
食物繊維は炭水化物やでんぷんの糖に由来します。
でんぷんは70度前後で分解されるため、
電子レンジよりオーブンや蒸し器でじっくり加熱して調理することがポイントです。
じっくり加熱すると、より甘さも増します。
さらにでんぷんは、ビタミンCを守る働きがあります。
さつまいものビタミンCは空気や熱に壊れにくい性質を持っているからです。
より効率的にビタミンCを摂取でき、美肌効果や風邪予防に期待できるでしょう。
●小松菜
葉物野菜のなかでも、小松菜がおすすめです。
小松菜はほうれん草より、カルシウムが5倍以上含まれているのが特徴です。
カルシウムは、骨や歯を強くして、骨粗鬆症予防に期待できます。
カルシウムは神経症状の興奮を抑える働きがあるため、ストレス緩和に効果的。
また小松菜はビタミンCも多く含まれ、美肌効果に期待できます。
40〜50代以降になると更年期症状や閉経を迎え、
女性ホルモンの分泌が低下することで、骨粗鬆症のリスクが高くなります。
加齢とともに発症しやすい骨粗鬆症のリスクに備えるためにも、
カルシウムの摂取が大切です。
カルシウムの吸収率をあげるには、ビタミンDが多く含まれる小魚や
しいたけと一緒に摂取することです。