◇知らないと恥ずかしい!パスタを食べるときのマナー◇
外食で食べる機会の多いパスタ。
カジュアルな食べ物というイメージがありますが、
イタリアンのコースで前菜に続いて登場することもあります。
パスタを上品に食べるためには、ちょっとしたコツが必要です。
■本場イタリアではスプーンは使わない
パスタの本場イタリアではフォークだけで食べるのがマナーとされています。
スープパスタの場合は、スプーンでスープをすくって飲むのもOKです。
その際、音を立てずに飲むようにしましょう。
■パスタをすするのはNG
これは大半の日本人がやってしまう行為です。
そばやうどんを食べる時のようにズズズと音を立てて、
パスタをすするのは「恥ずかしいマナー」です。
イタリアだけに限らず、海外で音を立てて食事をする行為は、
食事中にオナラやゲップをするのと同じくらい失礼な行為です。
パスタを食べる際は、麺をすすらずに音をたてないように食べるように注意しましょう。
■パスタを噛み切るのはNG
一度フォークに巻いたパスタを、再びお皿に戻すのは、
一緒に食事をしている相手に不快感を与えてしまします。
一度にたくさん取らずに、口に入る量だけフォークに巻き取るのがマナーです。
本場イタリアでは、長いパスタを噛み切るのは非常に縁起が悪いこととされています。
■ソースを最初に混ぜるのはNG
パスタを食べ始める際に、ソースを最初に混ぜる行為もマナー違反になります。
ソースを最初に混ぜてしまうと、パスタの見た目が非常に悪くなり、
一緒に食べている人が不快になり、マナー違反です。
ソースを混ぜるのではなく、パスタの上に広げるように伸ばして、
各自のさらに取り分けた後に混ぜる用にして口元へ運びましょう。
初めからソースが混ざっているオイルソースや
クリームソース系のパスタはその限りではありません。
■殻付き貝を食べる時は手を使ってOK
パスタの中に、殻付きのアサリやムール貝が入っていることがあります。
貝を食べる場合は、手で殻を押さえながらフォークで中身を取り出して食べましょう。
ただし、最初にすべての貝殻を外してしまうのはNGです。
食べ終わった貝の殻は、皿の片隅にまとめて置いておきます。
殻入れが用意されている場合は、そこに入れましょう。
コース料理の一品として、殻付きの貝が入ったパスタが出ることもあります。
その場合、手を洗うフィンガーボールが提供されたら
手を使って食べても大丈夫です。
しかし、フィンガーボールがなくナイフとフォークが出された場合は、
フォークで殻を押さえてナイフで身を取り出します。
取り外した身は、フォークで刺すかフォークの腹に乗せて食べましょう。
ナイフで刺して食べるのはマナー違反です。
本場イタリアでもパスタはカジュアルな料理
パスタの本場イタリアでも、パスタはカジュアルな料理といえます。
地元のバルでは、夕方になると中年男性が集まり、
パスタを肴にワインを楽しむ光景がよく見られます。
そもそもマナーは、周囲の人を不快にさせないためのものです。
同席する相手との関係性や、パスタの種類、使われている食材などに合わせて
柔軟に考え、食事を楽しむのが一番のマナーです。
