○「老化の個人差」を生み出すもの○ | セレクトショップCLASS enjoy life

○「老化の個人差」を生み出すもの○

 

 

 

同じ年齢だとしても、年齢を聞いたときに「この人若いな」と感じる人もいれば

「えっ意外と老けている」と心のなかで思わずつぶやいてしまう人もいます。
この「老化の個人差」は、年をとってからのほうが開いていくように感じています。

同窓会や久々の友人にあったときに「老化の個人差」を感じるようになったのは、

年齢を重ねてからのほうが多いのではないでしょうか。
では、この「老化の個人差」を生み出しているものは、見た目の問題なのか? 
確かにそれはあるかも知れませんが、たとえば加齢で髪の毛が薄くなってきた人は、

外見的には老けて見えるかも知れません。
しかし、そうであっても、同窓会などでむしろ髪が薄くなってきたことをネタにして笑いをとって、

積極的にコミュニケーションを取っている方は、

見た瞬間は「老けている」と思うかも知れませんが、

接していくうちに「この人若いな」と感じるのではないでしょうか。
逆に、元気がなく「最近、つまらない」「楽しいことがない」と

後ろ向きのことばかり口にしている人は、老けて感じるのではないでしょうか。

 

■100歳でも「若い」と言われる人の特徴

「老化の個人差」を生み出しているもの。それは「自分の存在を認め、

自分は自分のままでいいと思えているか」どうかです。
心理学的な用語でいうと「自己肯定感が高い」かどうかです。

自分の存在を認め、自分は自分のままでいいと思えているからこそ、

見た目が多少老けていたとしても、

明るく、元気に、前向きに若々しく振る舞えることができます。
 

■「精神的な老化」により失われるもの
年を重ねてくると、自己肯定感が低くなる危険性が増してきます。
それは「精神的な老化」が進んでくるからです。
「精神的な老化」が進むと次のような症状になって表れます。

・好奇心が減ってきて、新しいことに挑戦しなくなった

・昔より失敗を引きずってくよくよすることが増えてきた
・決まり切ったものしか食べなくなってきた
・外出することが減った
・人づきあいが極端に減ったり、他人への興味がなくなったりしてきた
・イライラすることが増えた
・アイデアが浮かびにくくなった
・どうせ自分にはできないと思ってあきらめることが増えた
・感動することが減った
・何をするにも面倒くさいと感じてやる気が起きない

 

心当たりがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
3つ以上当てはまったら「精神的な老化」が進んでいる可能性があります。
「精神的な老化」が進むと自信が喪失されます。
そして、自己肯定感は自信があるからこそ生まれます。
自分に対して、ダメだと思っている人間が、

「自分の存在を認め、自分は自分のままでいい」とは思えません。

■「精神的な老化」を進める3つの変化

「精神的な老化」は60代になってから急速に進んでいきます。
それは、脳の老化も影響しているとは思いますが、

次の3つの変化が大きく影響していると考えられます。
1つは、「肉体的な老化」です。
体が思うように動かなくなったり、病気などで体が急激に衰えたり、

もの覚えが悪くなったり、忘れっぽくなったりと、

それまでできていたことができなくなることが増えていき、

「自分はすっかかり老いてしまった。もうダメだ」

「なんで、こんなことになったのだろう」
という絶望感にさいなまれるようになります。
もう1つがライフスタイルの変化です。

60代を過ぎると、ライフスタイルが大きく変化することが多いのも原因の1つ。
結婚などで子どもが離れていくこともあれば、

仕事が定年を迎えて、社会との接点が少なくなります。
そうなると、社会に自分の役割がなくなったかのように感じ、
「自分なんて、もう社会に必要のない人間だ」と喪失感を覚え始めます。
そして、最後に周りの環境の変化です。
大事な人が亡くなったり、同年代の知り合いが大病を患ったりすることも増えるでしょう。
どうしても、そのような暗いイベントと向き合わざるを得なくなります。
そのような周りの環境の変化から「ずいぶんと年をとってしまった」「次は自分かも」
といった不安感を抱くようになります。
このような絶望感、喪失感、不安感といったことが、

意欲や気力といった精神的な若さの源を奪っていき、

最終的には、自分に対して自信が一切持てなくなってしまう

「精神的な老化」が進んでしまった状態になってしまうのです。