◇肝臓の数値が高いといわれたら◇ | セレクトショップCLASS enjoy life

◇肝臓の数値が高いといわれたら◇

 

 

肝臓は、食べたものをエネルギーにかえる、

アルコールなどの有害物質を分解する

といった重要なはたらきをしています。
肝臓の状態を示す指標として、以下の3つがあります。
・AST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)
・ALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)
・ γ-GTP(ガンマグルタミルトランスペプチダーゼ)


AST・ALTは肝臓に多く存在する酵素で、基準値は30U/L以下です。
基準値を超えると、脂肪肝・急性肝炎・慢性肝炎などが疑われます。
なお、ASTは心臓や筋肉にも存在しているため、

ASTのみ高い場合は心臓疾患・筋肉疾患が疑われるようです。
γ-GTPは胆道から分泌される酵素です。

たんぱく質を分解したり解毒作用に関わったりしています。
基準値は男性で50U/L以下、女性で30U/L以下です。
基準値を超えるとアルコール肝障害・胆汁うっ滞・慢性肝炎などが疑われます。

■肝臓の数値が高い場合に意識したい3つ食事のポイント
一般的に肝臓の数値が高くなるのは、食べ過ぎと飲み過ぎといわれています。
以下のポイントを意識しつつ、食べ過ぎと飲み過ぎに注意しましょう。 
(1)糖質や脂質の摂取を控え減量する
肥満は脂肪肝のリスクが高まるといわれています。
一般的に食事で摂取したエネルギーが消費エネルギーよりも多くなると、

中性脂肪となり肝臓などに蓄えられ肥満につながります。
そのため、ごはんやパンなどの糖質の多い食品、

揚げ物や肉料理などの脂質の多い食品などの高カロリー食品の摂取量を減らし、

野菜やきのこなどの食物繊維の多く

低カロリーな食品を積極的に食べるようにしましょう。 

(2)間食の食べ過ぎに注意
間食はカロリー過多になりやすいため、注意が必要です。
1日当たりの間食の量は、飲み物も含めて200kcal程度として

食べ過ぎないようにしましょう。

(3)お酒の量は適量に
お酒を飲む習慣のある場合は、飲酒量や飲酒頻度に注意しましょう。
特に γ-GTPの値が基準より高いと飲み過ぎている可能性があります。
1日の飲酒量は、ビールでは中瓶1本、日本酒では1合程度が目安です。
また、週に1日以上は休館日を設けると良いでしょう。
ただし、状態によっては禁酒となることもあるため、

飲酒は担当の医師に確認することが大切です。
また、お酒と一緒に食べるおつまみもカロリー過多となりやすいため、

揚げ物などのカロリーの高いものの摂取を控えましょう。

■食事だけじゃなく意識したい生活習慣
食事の改善だけではなく運動を取り入れることも、

肝臓の数値の改善につながると考えられています。
そのため、ジョギングやウォーキングなどの有酸素運動を

1日30分程度、週3回以上を行うと良いでしょう。
運動が難しい場合は、家事を積極的に行う、1駅歩くなど

日常生活のなかでの活動量を増やしてみるのもおすすめです。

肝臓は沈黙の臓器とも呼ばれ、

肝臓の機能が低下しても症状がほとんどないため、放置されやすいといわれています。
そのため、健康診断などで肝臓の状態を確認し、

必要に応じて生活習慣を改善することが大切です。
なお、肝臓の数値が高いのは薬の服用などによる場合もあるため、

少しでも不安に感じたら担当の医師に相談しましょう。