○腸が元気だと自律神経が整う○
自律神経は、脳の視床下部という器官によってコントロールされており、
自律神経を語る上で脳は重要な存在です。
そんな脳と腸は、自律神経を介して連携し、体の機能を調節しています。
最近、耳にする機会が多い「脳腸相関」とは、まさにこの連携のこと。
強いストレスを感じると、腹痛が起きたり、
お腹をくだしたりというのも脳と腸が相関関係にある証です。
逆もしかりです。
腸内環境を整えれば、脳にも自律神経にもいい影響があります。
●自律神経を整える“美腸習慣”
1:朝起きたら水を飲む
起き抜けにはコップ一杯の水を飲むことを習慣にしてください。
胃腸が動き始め、朝ごはんの受け入れ準備が整います。
白湯であれば、内臓の温度を温め基礎代謝をアップできるので、なおよし。
逆に、冷たい飲みものをやたらととるのは
胃腸の働きを低下させるので避けるべきです。
2:発酵食品を食べる
腸内細菌の善玉菌を優位な状態にするために、発酵食品を積極的にとるのが正解。
ヨーグルトやチーズ、納豆、かつおぶし、キムチ、みそ、甘酒など、
どんなものでもOKですが、いろいろな種類を食べると◎
毎食一品発酵食品を食べられると理想的ですが、
少なくても毎日欠かさず食べたいものです。
3:食物繊維をしっかりとる
腸内の善玉菌のエサになり、
便の材料となって便通を促すのにも役立つのが食物繊維。
さらに食前に摂ることで自律神経を乱す血糖値の乱高下を抑える役割もあります。
一日にとりたい野菜の目安である350gは、
生野菜であれば両方の手のひらにのる程度、
火を通した野菜なら片方の手のひらにのる程度と覚えるといいでしょう。
4:腸内環境を悪化させる糖質を摂り過ぎない
大盛りのごはんや丼ものやパスタのみの炭水化物が主体の食事になっている人や
お菓子が好きな人などは要注意。
糖質を摂りすぎると血糖値の急上昇を招き、
それをコントロールするために副交感神経が活躍します。
そういった血糖値の乱高下が続く糖質過多の生活が続けば、
自然と自律神経が乱れてしまい、腸内環境にも影響をおよぼします。
5:質のいい睡眠環境を整える
睡眠時間と腸内環境は深く関係しています。
そのため、質のよい睡眠へと誘う夜の過ごし方にも注目を。
38~40℃のお湯に15分程度つかる、照明を落とし、落ち着いた明るさの中で過ごす、
ストレッチをして疲れを持ち越さないなど、
ゆったりと心身をいやす時間をこころがけて下さい。