◇口内炎は体に異変が起きているサイン◇
「口内炎」と一括りに呼ばれているものの、実際にはいくつかの種類があり、
症状や原因が異なります。
■口内炎とは
口内炎は、口内の粘膜に起こる炎症の総称です。
ほほや唇の裏の粘膜、のど、舌など口内のあらゆる粘膜にでき、
何度も再発を繰り返すため、痛みや不快感から
QOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)を低下させる厄介な病気です。
■口内炎が起こる原因は(口内炎の種類によって原因や症状が異なる)
口内炎は、外的刺激、ウイルスや菌の感染など、
原因によって種類や症状が異なります。
おもな口内炎の種類には、次のようなものがあげられます。
●アフタ性口内炎
口内炎の中で最も多いのが、アフタ性口内炎で
赤く縁取られた円形の小さな浅い潰瘍(アフタ)ができて痛みます。
口内全体のあらゆる部位にでき、何度も再発を繰り返します。
明確な原因は不明ですが、疲労やストレスの蓄積で
免疫力が低下したときに起こりやすいといえます。
●外傷性口内炎
外傷性口内炎は、口内を嚙む、やけどをする、
入れ歯の不具合などの外的刺激が原因で起こります。
粘膜に傷がつくと、そこに細菌が繁殖して炎症が起こり、
カタル(粘膜の表層の炎症)、びらん、潰瘍などの症状が起こります。
とくに舌の縁にできやすいのが特徴です。
●ヘルペス性口内炎
ヘルペス性口内炎は、単純ヘルペスウイルス(HSV)の感染が原因です。
HSVは成人の7割が感染しているといわれますが
口内炎を発症するのはその1割程度です。
ヘルペス性口内炎は、幼児に多く見られ、乳幼児期に感染すると体に残り、
大人になってから再発することがあります。
症状は、口の粘膜上の水疱や、歯茎の炎症、発熱などで、
免疫が低下している時に発症しやすいといえます。
●カンジタ性口内炎
カンジダ性口内炎は、真菌の一種である「カンジダ」が増殖することで発症します。
カンジダは皮膚や口の中にある常在菌ですが、
免疫力の低下をきっかけに、ほかの常在菌よりも優位になることで発症します。
また、唾液の分泌の低下により、口内の殺菌作用が低下すると菌が繁殖しやすくなります。
カンジダ性口内炎になると、頬の内側や唇の裏側に白い苔状の薄皮ができ、
剥がれたあとに赤く腫れます。
■口内炎ができたときの対処法
●生活習慣を改善し、免疫力を高める
どの種類の口内炎にも共通して言えることは、疲労やストレスなどにより、
体の抵抗力が落ちているときに発症しやすいということです。
体の抵抗力が落ちると、粘膜の抵抗力も低下するため、
細菌などが繁殖しやすくなり、口内炎ができやすくなります。
そのため、まずは“疲労やストレスを溜めない”ようにすることが
口内炎の改善につながります。逆の言い方をすれば、口内炎ができたときは、
疲労やストレスなどが溜まり、“体の抵抗力が落ちているサイン”といえます。
十分な睡眠やストレスの発散など、体の抵抗力を回復させることが大事です。
また、食生活を見直し、栄養バランスの良い食事を摂ることも必要です。
とくにビタミンB群は、口内炎の予防や改善に効果があるといわれています。
粘膜の潤いを保つビタミンA、ウイルスや菌に対する免疫力を向上させる
ビタミンCを積極的に摂るようにしましょう。
・ビタミンB群……牛乳、チーズ、卵、魚、豚肉、レバー、大豆製品など。
・ビタミンA……人参、かぼちゃなどの緑黄色野菜、うなぎ、レバーなど。
・ビタミンC……みかんなどの柑橘類、いちご、ブロッコリー、パプリカなど。
