◇意外に知られていない未発酵大豆のリスク◇
大豆は貴重な植物性タンパク源で、代表的な健康食品の一つです。
ヴィーガンの方も、大豆や豆類をメインで栄養を摂取されています。
かつてより大豆は、多くの人に健康的なものだと信じられてきました。
私も、大豆食品、大豆ミート、豆乳など、よく食べておりましたし
マクロビオティック食では欠かせない食品です。
大好きでしたが、時々不調になることがあり、今は大豆系を外しています。
味噌や醤油などの発酵大豆に関しては摂取しています。
意外に知られていない非発酵大豆の問題点についてご紹介![]()
■未発酵大豆のリスク
味噌や納豆、テンペ(インドネシアの納豆)などの
発酵させた大豆食品は自然なもので、
摂取してもほとんど問題はなく、実際、とても健康的な食品です。
しかし、発酵していない大豆食品の過剰摂取は、
多くの日本人が健康にいいとたとえ信じていたとしても、
よからぬ作用を起こす可能性もあると指摘されているため、
メリットとデメリットを比べた上で、摂取するようにしましょう。
●大豆について
大豆には、植物性ホルモン、フィトエストロゲンであるイソフラボンが含まれています。
その他、抗酸化物質として、ポリフェノール、フラボノイド、イソフラボンなど、
いろいろな言葉が登場していますが「イソフラボン」はフラボノイド類の一種。
「ポリフェノール」はフラボノイド類と非フラボノイド類の総称です。
大豆は栄養豊富なので積極的に食べたいところですが、
実は大豆のタンパク質は食べ方にもよりますが、
消化されにくい可能性があります。
また、種子毒(アク)が含まれている問題があります。
種子毒というのは、文字通り種に含まれる毒のことです。
植物の種というのは、人間に置き換えると”子孫を残す為のもの”
つまり、種を人間や動物に食べられると子孫を残せなくなる訳ですから、
植物からすると、食べて欲しくないわけです。
植物は種を食べられないよう、自分の身を守るために毒を仕込んでいるのです。
このことを知ってか、昔から日本人は大豆を味噌や納豆という発酵食品にして、
消化しやすく無毒化して食べていたようです。テンペも味噌や納豆のように、
発酵の過程でタンパク質が消化しやすくなり無毒化されます。
■大豆が体に悪い理由
1:遺伝子組み換え食品
大豆食品には遺伝子組み換え食品が含まれている可能性があります。
安価な大豆系の調味料、市販の大豆加工食品、大豆油などには高確率で
海外から輸入された安価な遺伝子組み換え大豆が含有されています。
ですので、大豆加工食品を買う際は必ず国産かつ、オーガニック、
自然栽培などの信頼できる商品を買いましょう。
2:トリプシン抑制物質
実は、オーガニック栽培の大豆の食品を手に入れたとしても、
その食品の材料である大豆には、根本的かつ複雑な問題があります。
その問題とは、大豆には消化酵素を阻害するトリプシン抑制物質が含まれている点。
トリプシンは私たちが持っているとても重要な消化酵素で、
正しく働くとタンパク質を消化してくれますが、非発酵食品の大豆を摂取すると、
この機能が低下し、事実タンパク質の消化能力が低下してしまいます。
ですから、過剰摂取は、よろしくないと考えられます。
しかし実はこれ、加熱することで防ぐことができますので、
未発酵系の大豆を食べる場合は
加熱をして食べた方がベターだと言えるでしょう。
3:ゴイトロゲン(甲状腺腫誘発物質)
もう一つ見逃せないポイント、
それは大豆にはゴイトロゲン(甲状腺腫誘発物質)が含まれているということです。
甲状腺トラブルによって、太りやすくなったりすることがあります。
ゴイトロゲンは甲状腺の機能を低下させる物質で、
米国内では甲状腺の機能障害が問題になっているようです。
さらに、甲状腺関連のトラブルにより、
以下のような疾患を引き起こす恐れがあります。
・ある研究では、甲状腺機能低下により、75歳未満の人々のメンタルヘルスが衰退し、
認知症のリスクが80%以上増加。
・妊娠初期に、甲状腺ホルモン値が低いと、胎児の脳の発達が妨げられる恐れがある。
・甲状腺機能低下により、心臓病を発症するリスクが最大53%高くなることが示唆された。
■豆乳の危険性
更年期障害の症状改善に効果があると信じていますが
幼児や小児には悪影響を及ぼしかねないと懸念する人もいるようです。
代謝が低下する問題となる可能性があるので、
あくまで嗜好品として適量にとどめましょう。
またヴィーガン食品に用いられる分離精製した大豆たんぱくや
植物たんぱくも製造工程中の添加物や薬剤等の不安もあり、
あまりヘルシーなチョイスとは言えません。
中でも商業的工場で製造された大規模生産の商品の場合は
精製工程で添加物・薬品等を使うケースもあるので注意が必要となります。
調整豆乳に添加される添加物の代表的な例は以下の通りです。
・アセスルファムK
・乳酸カルシウム
・乳化剤
・植物油脂
・砂糖
・pH調整剤
・増粘多糖類
・香料
■大豆の健康上のメリット
大豆のデメリットばかりをお伝えしてきましたが、
一方で、大豆を摂取する計り知れない利点もあると指摘する研究もあります。
たとえば以下のようなメリットが示唆されています。
・心臓病を守る
・コレステロール値を下げる可能性
・血圧を下げる可能性
・血糖値を調整する可能性
・乳がんのリスクを減らす可能性
・更年期障害の症状を軽減する可能性
たとえば、最近の研究によると特にアジアのエリアでは
大豆の摂取はがんの対策にもなると伺える結果が示唆されています。
また、大豆の摂取量が多い女性は摂取量が最も少ない女性と比較し、
がん死亡リスクが16%低い可能性があり、大豆摂取量が多いと閉経後
乳がん再発リスクも30%弱減少する可能性があるとも示唆されています。
また、大豆が豊富な食事を摂っている人は、
脳卒中や心臓病のリスクが20%/16%低くなり、
心臓病で死亡するリスクについては、最大15%減らすと関連づけられているようです。
また、大豆イソフラボンは閉経期の各種不快な症状、
更年期障害を軽減すると研究により示唆されるなど、
決して大豆そのものが害悪的な存在であると結論づけることはできないようです。
■発酵大豆について
大豆の恩恵を最大限受けやすい食材としてはやはり、発酵食品でしょう。
発酵食品とはその名の通り、食材を発酵させた食品のこと。
●発酵食品の効果
善玉菌が腸内環境を整えてくれる可能性がある
腸は栄養の消化、吸収に関わる重要な器官です。
腸内にはさまざまな種類の微生物がいて、腸の働きを助けています。
腸内細菌には腐敗物質の生成に携わる「悪玉菌」と、
有害な物質をブロックする「善玉菌」がいます。
この悪玉菌が増えると腸の機能が衰え、
免疫システムが低下してしまいますが、
そうならないために悪玉菌の増殖を防ぐのが善玉菌なのです。
発酵食品にはこの善玉菌が豊富に含まれているため、
積極的に摂取すると良いでしょう。
●腸内環境が整うことで免疫システムが整う
善玉菌と悪玉菌の良好なバランスを保ち、
腸内環境を整えることは免疫力アップにつながります。
免疫機能の多くは腸に集まっていると言われており、
外部から侵入してくる有害な菌や異物をブロックする重要な役割を担っています。
大豆はタンパク質や栄養素が豊富で、
あらゆる健康的な利点もあり、素晴らしい食材です。
体質によっては積極的に食べることで
健康的な生活をサポートしてくれるものだと思います。
選ぶ際は必ず自然栽培や、オーガニックのものを選んでください。
しかし、未発酵状態のものを過剰摂取したり、
調整豆乳や安価な大豆ミート等添加物や遺伝子組み換えの恐れがあるものは
避けるべきであると言えます。
また、すでに甲状腺のトラブルを持っている人は
専門家と相談しながら摂取するかどうかを決めてください。
