◆「傷の治りが遅い」のは体からのSOS◆
「昔はすぐ治っていたのに、最近はなかなか傷が治らない、
やっぱり年のせいね」そう思っているあなた。
確かに、お肌の老化が進んでいることも
傷の治りを遅くしている一因ですが、
実はそれだけではないんです。
いつまでたってもなかなか傷跡が治っていないなら、
ある体の不調のサインかもしれません。
そんな傷の治りにまつわる事実をご紹介
■皮膚再生能力の低下
まず傷の治りが遅いのは、
お肌の再生能力が落ちている可能性があります。
傷ができると、その部分の組織が壊れてしまいます。
それを自ら修復しようとする機能が、
私たちには備わっているのですが、その能力が落ちてしまうと
治るまでにかかる時間も長くなっていきます。
また、新しい肌細胞が生まれるまでのターンオーバーも
正常に行われていないと、傷が治るときに
色素細胞が刺激されて、メラニン色素の産生が増えてしまいます。
これによって色素沈着が起こり、
傷跡がうす茶色に残ってしまうのです。
傷跡が残ってしまうのは、再生能力が落ち、
肌のターンオーバーも正常に機能していない証拠かもしれません。
■ビタミンCの不足
美肌のために必要なビタミンCは、
お肌の抵抗力や治癒力にも関係しているビタミンです。
ビタミンCは、皮膚や結合組織の主な成分となる
たんぱく質の生成に関係しており、ビタミンCが不足していると、
傷口の新しい皮膚がなかなか作られず、
治りが遅くなってしまいます。
■ストレスと活性酸素がたまっている
体のさまざまな老化を早める活性酸素は、
傷の治りも遅くしてしまいます。
病気やケガの人がたくさん笑ったり、ストレスをなくしたりすることで
早く健康になるといわれているように、
活性酸素によって体が蝕まれていると
傷の治りが遅い可能性があります。
ストレスをなくし、活性酸素を除去すると言われている
ビタミンCやEを積極的に摂るようにしましょう。
なかなか傷が治らなかったら、それは体からのSOSの証拠。
のんきに「年だからね」とだけ言っていられません