◇ちゃんと知りたいグルテンフリーのこと◇
最近よく聞くグルテンフリーという言葉。
スーパーにもグルテンフリーをうたう食品が
並ぶようになりました。
・グルテンフリーの恩恵、科学的根拠は?
グルテンは、小麦粉に含まれるたんぱく質が
水分と合わさってこねられることで生まれる成分です。
このグルテンへのアレルギー反応が
話題になったころから、グルテンフリーの食品が
注目され始めたように思います。
そのため、グルテンフリーは体に良いとか、
ダイエットになるという認識まで広まってきました。
実際、4分の3近いアメリカ人が
食卓からグルテンを追い出すことを
検討しているといいます。
けれども、今の時点ではグルテンフリー食が
健康に良いという説は、
科学的には証明されていないのだそう。
・グルテン消費量と糖尿病との関係
2017年3月9日アメリカ心臓病協会に発表された
ハーバード大学の研究報告によれば、
グルテンの摂取量が低い人ほど、
2型糖尿病にかかるリスクが高いことが判明したとのこと。
※20万人近い参加者の、延べ30年に亘る
観察データを分析したこの研究によれば、
参加者のグルテン消費量は、ほぼ一日12グラム以内。
その平均は一日5.8~7.1グラムでした。
グルテンは、小麦やライ麦に含まれますから、
食品としては、パンのほか、パスタ、シリアル、
ピザなどから体に取り込むことになります。
グルテンの少ない食事とは、
すなわちこれらの穀類が少ない食事のこと。
そのため、グルテン消費量の低い被験者は
体に必要な食物繊維や、ビタミン、ミネラルなどの
栄養素の摂取も少なく、研究者たちは
それがこの結果を説明できると考えています。
確かに、セリアック病(グルテンが原因となる病)患者や
グルテンにアレルギーを持つ人は、
グルテンフリーの食事をする必要があるでしょうが
そうでない限り、現状ではダイエット目的で
グルテンを避けるメリットはなく、
それどころか長期にわたるグルテンフリー食は、
健康を損ねる可能性も。。。
「過ぎたるは、及ばざるがごとし」と言いますが
「及ばざるは、過ぎたるがごとし」を
証明したこの研究結果。
健康な体は、何よりもまずバランスの取れた
適量な食事から、という基本を忘れずにいなければ。
