
ジャズといえば、即興演奏。それぞれが感性と経験を一曲の間にすべて注ぎ込む。それゆえに名演とよばれるレコードは聴けば聴くほど味が出てくるもの。 僕はつい最近までジャズのよさがまったくわからなかった。それもそのはず、ジャズの聴き方を知らなかったんですね。歌もののポップスのように常にメインがボーカル、またはフロント(サックスとか)ではないんですね。最初と最後はみんなでテーマを演奏するので、あるていど決まったメロディーなりコード進行で演奏するのですが、その間、つまり最初のテーマが終わって、最後のテーマまでは各パート一人ずつソロをとるのです。ソロに決まりはありません、最初に弾いたテーマを自分の感じるままに発展させ演奏していくのです。何をやってもいい、それゆえに難しいのです。 ジャズのテーマに何を選ぶか、これは何でもオッケー。ぼくが実際に聴いた中にはスティービーワンダー、日本の童謡、美空 ひばりなどの曲をジャズ風にアレンジしたミュージシャンもいました。 しかし、ジャズをやるならまずこれをやれ、という定番、つまりスタンダードとよばれるものがあります。ジョセフ コズマ作曲の枯れ葉、ジョージ ガーシュウィン作曲のサマー タイムなどが有名で、これまでその多くがジャズ界の巨匠たちによって演奏され、どれも名盤として今でも聴くことができます。 そしてそして、(やっとここまできました笑)そんなスタンダード曲集の中でとくにぼくのお気に入りの一枚がこれ!アート ペッパー(as)の『art pepper meets standards』。ポール チェンバース(b)のスピード感あるビートと、哀愁漂うアート ペッパーのサックス。その他出演者も大物揃い。とくに4曲目の『朝日のように さわやかに』はオススメ。ジャズはちょっと、というひとも少し顔をのぞかしてみてはいかがでしょう。
