シャルル=マリー・ジャン・オベール・ヴィドールという作曲家はオルガン交響曲というものを作曲したが、それを紹介する前に今一度交響曲の定義を確認しておこう。
(前略) 交響曲は管弦楽のためのソナタということが出来、それの全体の形式、各楽章の形式、又楽曲の内部構造等はソナタと全く同じである。(後略)
確かにこの辞典は昭和29年もので情報が古いという意見もあるだろう。
では2009年に(それでも10年前のものだが)ドレミ楽譜出版社が出版した音楽小辞典にはなんと定義されているだろうか?
(前略) 管弦楽用のソナタ形式の多楽章の曲と書かれている。
両方に共通するのは管弦楽のための曲でソナタ形式であること。要は交響曲は管弦楽の曲であることを指摘している。
オーケストラが使われている多くの交響曲は、それぞれ個性の異なった楽器群が奏でるので、色んな表現を聴くことができる。それと比較し、このオルガン交響曲はずっと一つの楽器のみが奏でるので、飽きが来るだろうという意見もあるだろう。しかし、それを述べる前に一度でも聴いて欲しい。色彩感でいえばオーケストラに引けを取らない上に、重厚感で言えば上回る曲もある😮。
お気に入りのオルガン交響曲は夜に書くとして、もっと色んな人に知って欲しい作品群である🎵。



