015年 6月21日(日)
開場14:15 開演15:00
兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホール
Hubert Soudant指揮
Weber - 歌劇『オベロン』序曲 J.306
Weber - クラリネット協奏曲 第 1番 ヘ短調 作品73 J.114
Michael Collins (cl)
Schumann - 交響曲 第 2番 ハ長調 作品61(マーラー編)
2014-15シーズンの最後の定期演奏会は、私にとっては初めて聴く指揮者、ユベール・スダーン氏を迎えてのコンサートでしたが、シーズン最後のプログラムとしては少し地味な印象ですね。
スダーン=東京交響楽団とのイメージがあったりしましたが、実際には2014年8月まで音楽監督を務めていて、今は違うんですね。
今回の演奏でもPACの弦楽陣の繊細で美しい響きは確かに感じられ、これは2014-15シーズンを通じて安定したものであったと感じます。
響きに深さや厚みは足りないのかも知れませんが、あの繊細さ、美しさは中々得られない響きではないかと思います。
それに対して今シーズンは管楽陣にその音色の魅力や力量の不足を否めない場面が少なくなく、唯一期待出来ていたトロンボーンの主席であった滝田さんは、前回の定演にも姿が見えず、既に東京フィルの副主席として転出されていたんですね。
イギリスの至宝とさえいわれているマイケル・コリンズを迎えての協奏曲、流石の技術と量感、音色を感じさせる演奏でした。
卓越していると言ってよいその演奏はとてもレベルが高いものでしたが、オーケストラとの融和はあまり高いとは感じられず、別に名人芸を披露していると言うような印象ではなかったのですが、完全にオーケストラが力負けしている雰囲気はありました。
アンコールにはペールマンのクラリネットと弦楽のためのアダージョを演奏してくれ、実質クラリネット五重奏の編成での演奏でしたが、とても素晴らしい演奏だったと思います。
メインのシューマンはマーラー編によるものでしたが、私は余り聴きこんでいないので、オリジナルとマーラー編の違いがピンとは来ないのですが、シューマンはオーケストレーションがあまり上手くはないが為に、マーラーが編曲を施したと何かで読んだ記憶はあります。
とても丁寧な演奏には、スダーン氏の楽曲に対する、或いは演奏するオーケストラに対する優しさが感じられるようなものがありました。
ここでもPACの弦楽陣の美しさははっきりと感じられましたが、やはりそれに比較しての管楽陣に悪く言えば拙さが勿体ないと感じられましたが、その真剣さは疑いようがありませんでした。
暫く他の在阪オケを聴いていはいないのですが、この真剣さは他の在阪オケにはないもので、とても素晴らしい特色ですし、結果的な演奏の出来も在阪トップではないかといつも思います。
アンコールにはヨゼフ・シュトラウスの編曲によるシューマンのトロイメライを演奏してくれました。
今期の定演も終わりましたが、来期も定期館員になる事としました。
今後のPACオケの演奏も楽しみたいと思います。