20150304-2

Smetana Quartet

弦楽四重奏曲 第 1番 ホ短調『わが生涯より』
弦楽四重奏曲 第 2番 ニ短調

1976年録音
レーベル:DENON

演奏 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

日本ではアルバン・ベルク四重奏団とともに20世紀を代表する弦楽四重奏団としての地位があったと記憶しているスメタナ四重奏団。
個人的にはやや毛羽立った感触に、味わいはあるものの響きが好みでなかったりしました。
しかし今回久々に聴き直してみると、その毛羽立ちは殆ど感じられません。
それでも『わが生涯より』に関しては、少しきめの粗さを否めませんが、第2番の演奏はとても素晴らしいと思います。
質素だけれども上質な人肌の感触がある弦楽器の響きが感じられ、アンサンブルにも穏やかさを基調とした大人の雰囲気が宿っています。
現代の弦楽四重奏団のような緻密さ、そして都会的に洗練されたアンサンブルとは全く異なる感触ですが、滋味のある演奏だと感じます。

録音  ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

ジャケットに『PCM DIGITAL』と大きくロゴが入っているアルバムは、デジタル録音黎明期のものですが、かなり素晴らしい録音です。
Wikiによると世界で初めて実用デジタル音楽録音を実現したのは日本コロムビア(DENON)だそうで、先駆者たるにふさわしい立派なデジタル録音です。
録音も第2番の方が優れており、艶ややかで滑らかな感触がありながらも、静寂さは一級品、そして弦楽器の木質感がしっかりと伝わってくる実在感があります。

2010年にBlu-spec CDとして再発売されており、それは今も現役盤です。
(画像をクリックして頂くと、HMVの当該サイトにリンクしています)