20150208-3

Angela Hewitt (p)

ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178
巡礼の年 第2年『イタリア』S.161より ペトラルカのソネット第47番
巡礼の年 第2年『イタリア』S.161より ペトラルカのソネット第104番
巡礼の年 第2年『イタリア』S.161より ペトラルカのソネット第123番
巡礼の年 第2年『イタリア』S.161より ダンテを読んで:ソナタ風幻想曲

2014年録音
レーベル:Hyperion

演奏 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

使用しているピアノいつもの通りファツィオリです。
本当にアンジェラ・ヒューイットは美しい音色で奏でるピアニストだなぁと感じますが、それはファツィオリとの相性、或いはファツィオリを美しく鳴らせる術を知っているからだと思え、他のファツィオリを楽器を弾くピアニスト達とは一線を画しています。
そんな彼女の美しい音色は、巡礼の年、第2年の最初の3曲ではとても効果的で、美しくも繊細でロマンティックな雰囲気が素晴らしいと思います。
ただ、ロ短調ソナタやソナタ風幻想曲では楽曲に激しい部分が多く、音数の多い強奏場面での表現に、ヒューイットらしい美しさが現れていないように感じます。
それは少し厳しい意地悪な聴き方かも知れず、ヒューイットの指さばきに曇りは無いのですが、繊細な弱奏部に比べればやや通り一遍的な音色、響きに感じます。

録音 ☆☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

美しいピアノの音色が楽しめる録音です。
弱奏部ではヒューイットの表現に幻想的な雰囲気が漂いますが、それが実に幻惑的に再現されている録音で、聴き始めこそ硬質感がありますが、聴き進めるにつれ違和感がなくなってきます。
音数の多い強奏場面でさえも、録音そのものは音の一つ一つを明確に捉えており、響きに混濁感や音場の手狭さを感じさせません。
凛とした静寂感も好ましく、残響が豊かではあっても音の見通し感を阻害していない録音です。

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