2015年 1月18日(日)
開場14:15 開演15:00
兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホール

佐渡 裕 指揮
並河 寿美 (S), 清水 華澄 (Ms)
ひょうごプロデュースオペラ合唱団、オープニング記念第9合唱団

Mahler - 交響曲 第 2番 ハ短調 『復活』

1995年1月17日、当時も私は奈良に住んでいましたが、阪神淡路大震災がその日発生しました。
あれからもう20年も経過したんですね。
冒頭の佐渡さんのお話でも、20年も経過したとの感覚がないとの事でしたが、私もそう思います。
あの震災で亡くなられた方々への追悼、そして今後の更なる復興を祈念しての『復活』の演奏は、佐渡さんにも、そして兵庫を本拠とするオーケストラのメンバーにも特別な意味があったと思います。
敢えて管楽器のトップにはゲスト・プレイヤーではなく、オーケストラのコア・メンバーを据えたと言う事も、そんな彼らの気持ちを具体的に反映した結果だと思います。

演奏に多くに人数を必要とし、合唱団もかなりの人数を揃えていたため、ホールの音響は通常よりもややデッドに感じられました。
そんな普段とは音響も少し異なる環境でも、オーケストラの演奏にはいつもながらの真剣さと真摯さが溢れていて、実に立派に『復活』を演奏しきってくれたと思います。
第4楽章でのソリスト、メゾソプラノの清水 華澄さんの歌唱は特に素晴らしく、海外の一流歌手と比べても何ら遜色がないのではないかと思いました。
そして敢えてトップに据えられた管楽器のコア・メンバー達も、私が今まで聴いてきたPACの演奏会では最も素晴らしい演奏をしてくれたと思います。
特に印象的だったのはトランペットのトップを務められた方で、心にまで響いてくるかのような気持ちの込められた音色、響きに、この演奏に賭ける意気込みがひしひしと伝わってきました。
トロンボーン、ホルンを始め、管楽器のどのトップの方々も、記念すべき演奏会に恥じない演奏でした。
(余談ですが、トロンボーンのトップを吹かれている女性は、このシーズンが始まって以来、常に素晴らしい演奏をしてくれていて、私は彼女の演奏に不安を感じた事はありません)
『復活』の醍醐味の一つである舞台裏で演奏するバンダを務められた方々も、しっかりとした演奏でタイミングなどがずれる事も全くありませんでした。

厳しい事を言えば、終始緻密なアンサンブルとは言えなかったかも知れません。
やはり定期演奏会3日目の疲れが見えたような箇所もあったように思えます。
それでも特別な日に特別な想いで演奏された『復活』、とても素晴らしい演奏だったと思います。
『復活』の演奏の後にアンコールをしてくれるとは思っていませんでしたが、バーンスタインのキャンディードから『僕らの畑を耕そう』を演奏してくれました。

とはいえ、聴衆はそんな演奏者たちの想いを受け取るに十分な資格があったのか。
第3楽章までは、演奏中に飴を取り出してガサゴソとノイズを発生させる方も複数いました。
関西だからか、演奏中の「飴ちゃん」に関しては以前から少なくはなく、いつも不快に思っていますが、今回は更にそのようなマナーを知らない、或いは守れない人々が多かったと感じます。

また、私の3席左隣の方は、毎回演奏中に気になる寝息、いびきを発生させ、ホールの方に幕間で何度も注意されていましたが、今回も第1楽章からかなり大きないびきを響かせていました。
今回もまた、終演後にホールの方から注意をされていましたが、『はいはい、分かりましたよ』的な姿勢で、今後もこの方の近くの席だと思うと憂鬱です...。

クラシックのコンサートだからと言って堅苦しい事を言うつもりはありません。
しかしながら、演奏中に飴ちゃんを取り出してノイズを発生させるとか、いびきをかくとか、常識の範囲で「してはいけない事」ではないかと思うのですが、どうなんでしょう...。