20141211

Lorin Maazel指揮
Berliner Philharmoniker(ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団)

1987年録音
レーベル:Telarc

演奏 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

収録曲はHMVの解説をご参照頂きたいのですが、その解説にある通り、単に有名な楽曲を並べたのではなく、切れ目なく演奏される一大管弦楽曲として『ニーベルングの指輪』となっているのが特徴のアルバムです。
録音された1987年はカラヤンが亡くなる2年前、マゼールは次期ベルリン・フィルの音楽監督のポストが自分であることを疑わなかった頃だと思われ、ベルリン・フィルとのこのアルバムにもかなりの力が入っていたのかも知れません。
演奏はベルリン・フィルの巧さが光るものとも思いますし、マゼールの指揮にも自信が漲っていると感じられますが、何となく味わい深さは低いです。
大交響詩然としたアルバムですが、何故か惹き込まれるような感覚には至りません。
ワーグナーの管弦楽作曲家としての卓越した才能は十二分に感じられますし、当時としては話題のコンビ、選曲だったと思いますが、演奏に内面的なものは希薄だと思います。

録音 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

テラークと言えば当時は優秀録音で知られたレーベルで、マゼール、ベルリン・フィル、テラークと超一流の組み合わせには、発売当時から評価が高かったように記憶しています。
今、改めて聴き直してみると、確かにスペキュタクラーさも高く、個々の音には迫力や綺羅びやかさを訴求する面はありますが、全体的には強奏時の音場の手狭さ、或いは音の見通し感に物足りなさを感じます。
決して悪い録音とは言えませんが、話題性に対してその実態はそこまでのものではないと思います。
私が持っているのは1988年に発売されたオリジナル盤ですが、2005年に同じジャケットで再発売されており、それは今も販売されているようです。

(画像をクリックして頂くと、HMVの当該サイトにリンクしています)