20141208-2

Lutoslawski Quartet

2013年録音
レーベル:Dux Recording

演奏 ☆☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

ルトスワフスキの弦楽四重奏曲は初めて聴きましたが、現代音楽の様相が高い楽曲です。
冒頭、チェロの位置と思われる定位から、椅子を動かすかのようなステージノイズが聴こえるので、ステージ登場から収録しているライヴ録音かと思いました。
しかしそのカタカタ音が終息する前からヴァイオリンが音を刻みだし、それも最初は音を確かめるための試し弾きかと思っていましたが、そのまま楽曲になってゆくという不思議な出だしです。
1973年生まれの若きポーランド人作曲家、パヴェウ・ミキェティンMykietyn Paweł (1971- )の楽曲は世界初録音との事です。
ルトスワフスキの楽曲と雰囲気は異なりますが、やはり現代音楽の様相が全面的です。
正直、現代音楽に明るくもなく、好んで聴いているわけでもないので、理解できると言う範疇ではないのですが、とても複雑だと思える楽曲を綿密で精緻なアンサンブルで演奏するルトスワフスキ四重奏団はとても素晴らしいと感じます。

録音 ☆☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

現代音楽の録音にはとても素晴らしい音響的な愉悦感を与えてくれるものが多いと個人的には感じていますが、このアルバムもその例に漏れない録音です。
完璧と言って良い深い木質系の静寂を背景に、明確な定位ながらも各楽器の有機的な音の交差が融和するその響きには、長い残響が美しく余韻を残しながらも輪郭は明瞭です。
ボウイングでもピツィカートでも、はっとする程の切れと立ち上がりの鮮やかさがあります。
現代音楽に似つかわしい少しクールな温度感ですが、その温度感もルトスワフスキと
ミキェティンの楽曲ではクールさが微妙に異なり、その相違に更に録音の素晴らしさを感じたりもします。

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